紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

剣岳・その1

2006-08-15 20:37:50 | 3・山の日記
■8月10日

4:00 剣御前小屋(2760m)出発

早朝、暗いうちに、ヘッドランプをつけて小屋を出る。たまたま前夜が満月だったので、外は薄明るい。



5:01 日の出

ああ、1日が始まる。剣岳登山の記念すべき1日。



ほどなくして、剣山荘着(2475m)



昨シーズン、雪の重みでつぶれたということで、補修工事をしていた。
この小屋に泊まれたら、朝1時間助かったのだけど。
朝ごはんに、山小屋で作ってもらった、おむすびを食べる。

5:20 剣山荘出発

いよいよ、本格的な山登りのはじまり。
2組くらいの人と、単独の人2人に、追いついたり、追い越されたり。



6:00 一服剣出発(2618m)

一服剣は、その名の通り、これから岩場突入の前に、お休みしましょう、という感じの所。
でも、気がせいているので、そんなに休まず出発する。

もう目の前に前剣岳が見える。斜面を4人の人が登っているが、遅々として進まない。

見ているより、登るのは大変そうだ。

ガレた斜面を、落石を起こさないよう、落石に当たらないよう注意しながら、登っていく。



途中からクサリ場が出てくる。このあたりからは、もう気は許せない。気をつけながら、進む。

4人パーティーが、セルフビレーをとりながら進んで行くので、待ちつつ休憩。
リュックを落とさないようにね、と注意しあう。
そろそろ日差しが強くなり、日焼け止めをぬるM子さん。



6:45 前剣山頂(2813m)

7:00 前剣出発

だんだん緊張するような道になる。
細い滑りそうな橋を渡る良流娯さん。下を見ると、目がくらむ。



そこからは、岩壁をトラバース気味に進む。クサリもあるし、スタンスもしっかりしているけど、コワイ! といいながら進むU原氏、私、M子さん。



だんだん、剣岳の核心部に近づいていく。



いよいよ、登りの最難関。「カニのたてばい」があらわれる。
最初を行くU原さんが、一歩登ったところで、「うわー、コワッ。」というので、ちょっと緊張。
最初の一歩が、私には届かないので(足短すぎ・泣)、両手でクサリを持って、それを頼りによじ登る。



いったん登り出したら、もう後戻りはできないので、とにかく、上へ上へと登り続けるしかない。
こわいので、なるべく下は見ないようにする。

最後のところが、またしても、手足短く、手こずるが、なんとかカニのタテバイを抜けた。あー、よかった!
後ろからくる、他のメンバー。



30分ほど、登って、尾根伝いに歩いて、

8:30 剣岳(2999m)山頂

うわー、やったー!! ついに、剣岳の山頂に立った。
幸せな気持ちが、じわじわとわいてくる。
すばらしい眺めに、何もかも忘れて見入る。(写真トップ)


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