紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

「やかまし村」の映画

2006-08-27 10:13:38 | 13・本・映画・演劇・音楽など
このBlogには「私の好きな本」というカテゴリーがあって、特別に大好きな本のことを書くことにしている。
それで、いつか書こう書こうと思っていた、敬愛するスウェーデンの児童文学作家、アストリッド=リンドグレーンの「やかまし村」シリーズ。
「やかまし村の子どもたち」「やかまし村の春・夏・秋・冬」「やかまし村はいつもにぎやか」という3冊の本。

本について書かないでいるうちに、DVDを見てしまった。
映画化されているのは「やかまし村の子どもたち」と「やかまし村の春・夏・秋・冬」



ほんとうに楽しい映画だった。見終わった後、しばし、たくさんの物はなかったけれど、幸せだった子ども時代に思いが飛んだ。

「やかまし村」はたったの三軒しか家がない小さな村。
(「やかまし村」の本の見開きに描かれた3軒のの家。)



3軒の家には、リサとラッセとボッセの兄妹。となりにオッレ(と小さな妹)。またそのとなりにアンアとブリッタ姉妹が住んでいる。

その6人の日常、暮らし、遊び、季節の行事、学校でのできごとなどが、リサの語りでつづられる。リサが、リンドグレーン自身だと推察されるように、この物語は、彼女の思い出からなりたっている。

なんと豊かな子ども時代。そして、なんとすばらしい自然あふれるスェーデンの田舎、スモーランド地方。
映画に出てくる子どもたちの、心からの笑い声が、見ている者の心をハッピーにする。キャーキャーいいながら、素足で地面を駆け回る子どもたちが、みなほんとうに可愛らしく魅力的なのだ。
彼女はたくさんの本を残したけれど、ここに原点があるなあと、またあらためて思った。

映像も美しいし、音楽も楽しい。
このDVDを送ってくれた久我山散人さんに、たくさんの感謝を!

◆トラックバック
 久我山散人の「長くつ下のピッピ」(アストリッド・リンドグレーン原作)=お子様シリーズ1=

<関連記事>
◆「やかまし村」の映画
スウェーデン・リンドグレーンワールド
リンドグレーンの生家
リンドグレーンの本
スウェーデンの旅・番外編 その1
スウェーデンの旅・番外編 その2