■8月10日
360度眺望が広がっている剣岳山頂からは、後立山連峰の山々は手が届きそうなところに、遠くは白山なども見えて、いつまで見ていてもあきない。富士山もはるか彼方に見える。
あっという間に30分が過ぎ去った。
もしかしたら、もう一生立つことがない剣岳山頂。
立ち去りがたい思いはわいたが、そうもいってられない。
その日は、出発してきた剣御前小屋に戻ったあと、さらにみくりが池まで下る予定だ。
おまけに、登りだって、大変だったけれど、行った人誰に聞いてみても、ガイドブックでも、一番コワイのは下りの「カニのヨコバイ」だという。
そこを通過しないと、剣岳からはおりられない。
登りは、ダメだったら引っ返すという選択があるけれど、もう登ってしまった以上、何とかしておりるしかない。
9:00 剣岳出発・下山開始
U原さんを先頭にして下っていく。
ほどなくして、クサリ場に出る。下りは、下が見えるから、登りよりコワイ。
しばらく下った後、「うわっ、ヨコバイに出ちゃったヨ。」という困ったような声が聞こえる。
ヨコバイは、急な岩場を、横にトラバースする。その最初の1歩目が、見えない。見えるのは、真下にストンとどこまでも落ちていく岩壁だけ。
「どうやって、ここ行けばいいんだよ。」とU原さんはしばらくブツブツいっていたが、やがて、そこを通過。
次は私の番。またしても、10センチの足の短さが響く。岩棚に足が届かない。
「ずるずると下に足を滑らせておりよ。」とU原さんから指示が飛ぶけど、そのままずーーーっと、岩壁をどこまでもずるずる落ちていくってことはないのか。
最後は、両手でしっかりとクサリをつかんで、下に足を滑らす。
すると、ちゃんとしっかりした岩の上に、足が着いた。
同じように、次のM子さんに指示して、そこを離れる。
クサリをつかみながら、慎重に、ゆっくりとカニのヨコバイを通過。
そこを越えると、ハシゴ。これも乗るまでがけっこうコワかった。乗ってしまえば、足を交互に動かして、下におりるだけ。
その後も緊張しながらおりて行く。
前剣の下りあたりまで行くと、ほっと一息。行きには撮れなかった、車ユリやハクサンンフウロなどの写真を撮る。
気が付くと、先行3人は、一服剣に登って、手を振っている。
ようやく、一服剣に登り着いたら、「今日は下まで下るんだから、のんびりしていちゃだめだよ。」といわれ、そこからは急ぐ。
でも、もうくたびれて、急げない。朝5時に朝ごはん食べたばかりで、もうお腹もすいているし。
剣沢の花畑で休んでから、また今度は登り。剣御前小屋までの登りが、もうほんとうに辛かった。
1:00 剣御前小屋到着
やっと、小屋で昼ご飯を食べて、精気を取り戻す。ここで、置いてあった大きな方のリュックに、剣に持っていったサブザックの荷物を詰めなおして、パッキング。
1:50 剣御前小屋出発
また地図のように見える室堂平目指して、下って行く。
雷鳥沢を経由して、地獄谷を横を通っていく。そこから小屋までは登り道。
疲れ知らずのマラソンランナーU氏が、早くも先に到着して、上から手を振っている。
4:00 みくりが池到着(写真トップ)
温泉と生ビールが待っていた。すずしいテラスで飲んだ生ビールはサイコーにおいしかった。
そして、翌日黒部アルペンルートで信濃大町に出て、東京に帰ってきた。
◆立山>その1・その2 剣岳>その1・その2
◆立山の花・剣沢周辺の花
◆計画表
360度眺望が広がっている剣岳山頂からは、後立山連峰の山々は手が届きそうなところに、遠くは白山なども見えて、いつまで見ていてもあきない。富士山もはるか彼方に見える。
あっという間に30分が過ぎ去った。
もしかしたら、もう一生立つことがない剣岳山頂。
立ち去りがたい思いはわいたが、そうもいってられない。
その日は、出発してきた剣御前小屋に戻ったあと、さらにみくりが池まで下る予定だ。
おまけに、登りだって、大変だったけれど、行った人誰に聞いてみても、ガイドブックでも、一番コワイのは下りの「カニのヨコバイ」だという。
そこを通過しないと、剣岳からはおりられない。
登りは、ダメだったら引っ返すという選択があるけれど、もう登ってしまった以上、何とかしておりるしかない。
9:00 剣岳出発・下山開始
U原さんを先頭にして下っていく。
ほどなくして、クサリ場に出る。下りは、下が見えるから、登りよりコワイ。
しばらく下った後、「うわっ、ヨコバイに出ちゃったヨ。」という困ったような声が聞こえる。
ヨコバイは、急な岩場を、横にトラバースする。その最初の1歩目が、見えない。見えるのは、真下にストンとどこまでも落ちていく岩壁だけ。
「どうやって、ここ行けばいいんだよ。」とU原さんはしばらくブツブツいっていたが、やがて、そこを通過。
次は私の番。またしても、10センチの足の短さが響く。岩棚に足が届かない。
「ずるずると下に足を滑らせておりよ。」とU原さんから指示が飛ぶけど、そのままずーーーっと、岩壁をどこまでもずるずる落ちていくってことはないのか。
最後は、両手でしっかりとクサリをつかんで、下に足を滑らす。
すると、ちゃんとしっかりした岩の上に、足が着いた。
同じように、次のM子さんに指示して、そこを離れる。
クサリをつかみながら、慎重に、ゆっくりとカニのヨコバイを通過。
そこを越えると、ハシゴ。これも乗るまでがけっこうコワかった。乗ってしまえば、足を交互に動かして、下におりるだけ。
その後も緊張しながらおりて行く。
前剣の下りあたりまで行くと、ほっと一息。行きには撮れなかった、車ユリやハクサンンフウロなどの写真を撮る。
気が付くと、先行3人は、一服剣に登って、手を振っている。
ようやく、一服剣に登り着いたら、「今日は下まで下るんだから、のんびりしていちゃだめだよ。」といわれ、そこからは急ぐ。
でも、もうくたびれて、急げない。朝5時に朝ごはん食べたばかりで、もうお腹もすいているし。
剣沢の花畑で休んでから、また今度は登り。剣御前小屋までの登りが、もうほんとうに辛かった。
1:00 剣御前小屋到着
やっと、小屋で昼ご飯を食べて、精気を取り戻す。ここで、置いてあった大きな方のリュックに、剣に持っていったサブザックの荷物を詰めなおして、パッキング。
1:50 剣御前小屋出発
また地図のように見える室堂平目指して、下って行く。
雷鳥沢を経由して、地獄谷を横を通っていく。そこから小屋までは登り道。
疲れ知らずのマラソンランナーU氏が、早くも先に到着して、上から手を振っている。
4:00 みくりが池到着(写真トップ)
温泉と生ビールが待っていた。すずしいテラスで飲んだ生ビールはサイコーにおいしかった。
そして、翌日黒部アルペンルートで信濃大町に出て、東京に帰ってきた。
◆立山>その1・その2 剣岳>その1・その2
◆立山の花・剣沢周辺の花
◆計画表