◇ EUはまた受難の季節に = EU統計局の発表によると、ユーロ圏19か国の7-9月期の実質GDP成長率は年率0.6%にとどまった。前期は1.8%だったので、ちょうど3分の1に減速したことになる。四半期の成長率が1%を下回ったのは、4年ぶりのこと。過去5年半にわたってプラス成長を維持してきたが、10-12月期はマイナスに陥る可能性も出てきた。
このところユーロ圏には、内憂外患が重なった。外患はアメリカとの貿易交渉が長引き、トランプ大統領が自動車関税を発動する危険が増したこと。最大の輸出先である中国の経済不振。新興国の通貨下落など。また内憂はイギリスのEU離脱が難航、来年3月には無秩序のまま離脱する危険性が増大。イタリアが予算編成を巡ってEU本部と激しく対立。さらにEU最大の牽引車であるドイツが、メルケル首相の退陣表明で統率力を失ったこと・・・。
ECB(ヨーロッパ中央銀行)は、ことしの年末で量的金融緩和を終了。来年からは、中立ないしは引き締め気味の金融政策に移行する方針だ。しかし、こういう景気の状態では、金融緩和を終了しにくいのではないだろうか。すでに市場ではその予想が広がっており、ユーロ相場は下落している。このため円相場も、対ユーロでは上昇した。
世界経済の現状をみると、明らかに下降しているのは中国経済。大半の新興国も、自国の通貨防衛に悪戦苦闘している。一方、アメリカと日本はまだ好況を維持しているが、先行きはしだいに暗くなってきているのが実状。そこへユーロ圏の不振が加われば、全体の将来見通しは悪化せざるをえない。その意味では、ユーロ圏あるいはEU諸国の動きから目が離せない。
≪6日の日経平均 = 上げ +248.76円≫
≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
このところユーロ圏には、内憂外患が重なった。外患はアメリカとの貿易交渉が長引き、トランプ大統領が自動車関税を発動する危険が増したこと。最大の輸出先である中国の経済不振。新興国の通貨下落など。また内憂はイギリスのEU離脱が難航、来年3月には無秩序のまま離脱する危険性が増大。イタリアが予算編成を巡ってEU本部と激しく対立。さらにEU最大の牽引車であるドイツが、メルケル首相の退陣表明で統率力を失ったこと・・・。
ECB(ヨーロッパ中央銀行)は、ことしの年末で量的金融緩和を終了。来年からは、中立ないしは引き締め気味の金融政策に移行する方針だ。しかし、こういう景気の状態では、金融緩和を終了しにくいのではないだろうか。すでに市場ではその予想が広がっており、ユーロ相場は下落している。このため円相場も、対ユーロでは上昇した。
世界経済の現状をみると、明らかに下降しているのは中国経済。大半の新興国も、自国の通貨防衛に悪戦苦闘している。一方、アメリカと日本はまだ好況を維持しているが、先行きはしだいに暗くなってきているのが実状。そこへユーロ圏の不振が加われば、全体の将来見通しは悪化せざるをえない。その意味では、ユーロ圏あるいはEU諸国の動きから目が離せない。
≪6日の日経平均 = 上げ +248.76円≫
≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ≫