経済なんでも研究会

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“ねじれ議会”の 再来 / アメリカ (上)

2018-11-08 07:07:03 | アメリカ
◇ 民主党が10年ぶりに下院を奪還 = アメリカの中間選挙は、上院では共和党が、下院では民主党が過半数を獲得する結果となった。民主党が下院を制したのは、オバマ大統領が誕生した08年の選挙以来。下院は財政支出や減税など予算に関係する法案の決定権を持っているから、トランプ大統領としては内政面ではかなり制約を受ける。その分、外交面で得点を挙げて、2年後の再選を目指すことになりそうだ。

今回の中間選挙は、トランプ大統領の信任投票だとも言われた。だが、この結果からは「信任された」とも「不信任だった」とも断定しがたい。過去の例をみると、新しい大統領は最初の中間選挙で、ほとんどが苦汁を飲まされている。近年でも、上下両院を制覇できたのはブッシュ(子)大統領だけ。ブッシュ(父)やクリントン大統領は、両院とも野党に支配されてしまっている。

オバマ前大統領も最初の中間選挙では、下院を共和党に奪われた。この結果、銃規制の強化や移民制度の改革、温室効果ガス排出規制などの政策が頓挫してしまっている。トランプ大統領は選挙戦のなかで「中堅所得層を中心に10%の所得減税を実施する」と公約したが、その実現は早くも難しくなったようだ。

一方、トランプ大統領は「移民の流入を抑えるため、メキシコ国境に1万2000人の軍隊を派遣する」と明言した。また、これまでの2年間では、通商面で関税率の引き上げを最大限に活用してきた。こうした政策は議会から攻撃されることはあっても、大統領権限で実行できるため、議会がねじれ状態になっても続行することが可能だ。

                             (続きは明日)

       ≪7日の日経平均 = 下げ -61.95円≫

       ≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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