◇ 来年3月期は1%の増益予想に = 企業の7-9月期決算発表がほぼ終了した。日経新聞の集計によると、4-9月期の純利益は総計15兆6000億円。約19%の増益で、利益額は過去最高になった。ところが10-3月期の予想では、純利益が15%減少する見込み。この結果、来年3月の通期では増益率が1%にとどまる見通しとなっている。
全体としてみると4-9月期の利益は最高を記録したが、業種別では明暗がはっきり分かれた。たとえば電機は91%、通信は72%の増益。その一方で小売り、電力、ガスなどは減益だった。好調だった海外の景気と円安に助けられた外需組が大きく伸び、内需組は振るわなかったことになる。したがってグローバル型の大企業が、大きな利益をあげた。
経営者はふだんでも、先行きの見通しに関しては慎重になりたがる。特に現状は中国や新興国の経済が鈍化、原材料価格の上昇、人手不足といった悪材料に取り巻かれた。このため10-3月期の見通しは15%の減益となっている。したがって状況が少しでも好転すれば、実際の利益は改善する余地を残していると言えるだろう。
そうした観点に立つと、10-3月期の業績を左右する要素はいくつもある。まず中国の成長率がどこまで低下するか。新興国のなかに経済的に破たんするところが出ないかどうか。原油価格と円相場が安定的に推移するか。さらにアメリカの景気拡大が止まらないか。米中貿易戦争が激化するのか。そして消費増税を前に、国内経済に乱気流を生じないか。
≪15日の日経平均 = 下げ -42.86円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
全体としてみると4-9月期の利益は最高を記録したが、業種別では明暗がはっきり分かれた。たとえば電機は91%、通信は72%の増益。その一方で小売り、電力、ガスなどは減益だった。好調だった海外の景気と円安に助けられた外需組が大きく伸び、内需組は振るわなかったことになる。したがってグローバル型の大企業が、大きな利益をあげた。
経営者はふだんでも、先行きの見通しに関しては慎重になりたがる。特に現状は中国や新興国の経済が鈍化、原材料価格の上昇、人手不足といった悪材料に取り巻かれた。このため10-3月期の見通しは15%の減益となっている。したがって状況が少しでも好転すれば、実際の利益は改善する余地を残していると言えるだろう。
そうした観点に立つと、10-3月期の業績を左右する要素はいくつもある。まず中国の成長率がどこまで低下するか。新興国のなかに経済的に破たんするところが出ないかどうか。原油価格と円相場が安定的に推移するか。さらにアメリカの景気拡大が止まらないか。米中貿易戦争が激化するのか。そして消費増税を前に、国内経済に乱気流を生じないか。
≪15日の日経平均 = 下げ -42.86円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫