経済なんでも研究会

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説明なしで 金融緩和縮小 : 日銀

2021-12-03 08:06:39 | 日銀
◇ 国債とETFの買い入れを大幅に減少 = 日銀が量的金融緩和の大幅な縮小を、秘かに強行している。日銀が保有する国債残高は、この11月末で529兆5000億円。1年前と比べると9兆7000億円の減少だった。これは日銀が国債を売却したわけではなく、この間の購入額より償還された国債の方が多かったことによる。ただ昨年11月末までの1年間には51兆4000億円の国債を買っているから、それに比較すると市中に対する資金の放出量は61兆円も少なくなった。緩和政策の大幅な縮小である。

ETF(上場投資信託)の買い入れも、大幅に減っている。日銀のETF保有残高は、この11月末で36兆3452億円。1年前に比べると1兆2063億円の増加だった。ところが昨年11月末までの1年間には、7兆1961億円も増えている。つまり最近の1年間は、購入額を前年より6兆円減らしたことになる。国債と合わせてみると、緩和政策は67兆円も縮小されたわけだ。

アメリカではいま、中央銀行であるFRBが緩和政策の縮小を始めたところ。これまで1年近くも状況を説明し、市場や一般国民を納得させた。これに対し日銀は、これまで「物価が2%上昇するまでは、緩和政策を続ける」と言い続けている。市場や国民にウソをついてきたと言われても仕方がないだろう。

日銀はウソをついてまで、なぜ緩和政策の大幅な縮小を強行しているのか。仮に景気が明白に回復しているのなら、理解できないこともない。しかし実際に景気は停滞したままである。日銀は何を考えているのか。はっきりと説明する義務があるのではないか。新聞やテレビも、この点を追及する責任があると思う。

        ≪2日の日経平均 = 下げ -182.25円≫

        ≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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