◇ 興奮から醒めたニューヨーク市場 = ダウ平均は先週606ドルの値下がり。前週1400ドル近く上げたことの反動安で、異常性はない。市場自体も前週は「利上げは織り込み済み」と興奮気味に買い上げたが、そんな興奮からは醒めたようだ。すると、やっぱり債務を抱え込んだ企業や個人の負担増加や新興国からの資金引き揚げなど、心配すべき利上げの副作用も見えてくる。それにコロナの再拡大も無視できなくなってきた。
日経平均は先週108円の値上がり。ニューヨークの興奮につられて上昇したが、週末には反落した。相変わらず日本経済の先行きが不透明なことから、株価は2万9000円を超えられない。加えて欧米が金融緩和政策の縮小を開始したなかで、日銀はどうするのか。口では「緩和政策を続ける」と言いながら、秘かに縮小しているのではないか。そんな疑念も流れ始めた。
年末に向かって、株価の値動きは荒くなるかもしれない。利上げの副作用に対する警戒感が強まって、売り物がかさむ。すると下値を狙った買い物が入る。こんな展開が多くなるのではないか。ただ利上げが現実化したことで、投資家の心理にも変化を生じているように思われる。それが、どんな形で株価に表われるか。
今週は24日に、11月の消費者物価、企業サービス価格、住宅着工戸数。アメリカでは22日に、7-9月期のGDP確定値、11月の中古住宅販売。23日に、11月の新築住宅販売が発表される。
≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週108円の値上がり。ニューヨークの興奮につられて上昇したが、週末には反落した。相変わらず日本経済の先行きが不透明なことから、株価は2万9000円を超えられない。加えて欧米が金融緩和政策の縮小を開始したなかで、日銀はどうするのか。口では「緩和政策を続ける」と言いながら、秘かに縮小しているのではないか。そんな疑念も流れ始めた。
年末に向かって、株価の値動きは荒くなるかもしれない。利上げの副作用に対する警戒感が強まって、売り物がかさむ。すると下値を狙った買い物が入る。こんな展開が多くなるのではないか。ただ利上げが現実化したことで、投資家の心理にも変化を生じているように思われる。それが、どんな形で株価に表われるか。
今週は24日に、11月の消費者物価、企業サービス価格、住宅着工戸数。アメリカでは22日に、7-9月期のGDP確定値、11月の中古住宅販売。23日に、11月の新築住宅販売が発表される。
≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫