経済なんでも研究会

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ついに 世界同時不況へ!! (上)

2022-10-06 08:19:10 | 景気
◇ 市場はいま織り込み中 = ダウ平均株価は9月末、2年ぶりに2万9000ドルを割り込んだ。4-9月の下落率は17%に及んでいる。アメリカだけでなく、世界中の株価が低落。世界の株式時価総額は4-9月中に24兆ドルも減少した。この減少額は、リーマン時を超えている。こうした株価の低迷は、現在の経済情勢を反映したものではない。これからやってくる世界同時不況に備えるための株価調整だと考えた方がいい。

警戒感は商品市場にも広がっている。鉄鋼や非鉄金属などの市況も値下がりしているが、典型的なのは原油市場だ。ニューヨークのWTI(テキサス産軽質油)先物価格は、産油国が減産したにもかかわらず1バレル=80ドル前後に落ち込んだ。ウクライナ戦争が続いても、世界の原油需要は減退するだろうと市場は考えている。

国際機関が発表した経済予測をみると、みな成長率の見通しを引き下げている。たとえばOECD(経済協力開発機構)が9月に発表した予測では、22年の実質成長率がアメリカは1.5%、ユーロ圏は3.1%、中国は3.3%、日本は1.6%となっている。6月時点の予測に比べると、ユーロ圏を除いてみな引き下げられた。

この予測では、まだマイナス成長に陥る地域はない。しかしウクライナ戦争は、長期化する見通しが強まっている。このため成長率の低下傾向は、なお続くと考えなければならない。すると23年の上半期には、多くの地域で成長率がマイナスになる可能性がきわめて大きい。金融・商品市場や多くの企業経営者は、こうした考え方に傾いている。

                        (続きは明日)

        ≪5日の日経平均 = 上げ +128.32円≫

        ≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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