◇ 一般の金融はかなり逼迫してきた = FRBの強力な引き締め政策は、かなり効果を挙げてきたようだ。ゴールドマン・サックス社の金融環境指数によると、金融市場の逼迫度は09年以来の強さとなった。金融機関が資金を調達する金利は上昇。一般の企業や個人にとっても、資金調達はしだいに困難さを増している。金利の上昇で、住宅販売は12年ぶりの低水準に落ち込む見通し。実体経済面では、明らかにマネーの収縮が始まった。
ところが、投機マネーはまだ健在らしい。先週13日の株価が、それを証明した。この日は朝方に予想を上回る9月の消費者物価が発表され、ダウ平均は550ドルも下落。しかし午後は1500ドルも上昇した。そのきっかけは、イギリスのトラス首相が法人税の減税を撤回したというだけ。これではとても急反発の説明にはならない。
最近の株価は大幅安のあと、ある程度は反発することが多い。この日も、これを見込んだ買い物が殺到したと考えられる。つまり投機ファンドなどの資金はまだ豊富で、稼ぎどころとみればドッと出てくる。一般的に金融はかなり逼迫してきたが、投機マネーまだ健在。短期取引で稼ごうという意欲は、まだまだ強い。
実体面での金融逼迫が進み、巨額の不良債権が顕在化すると、投機マネーも減退する。リーマン・ショックのときがそうであり、株価はさらに低落する。今回はそこまで行くかどうかが、大問題。そこまで行かないうちに物価の上昇が止まって、FRBの手綱が緩むのか。いまはまだ判定が困難だ。
≪17日の日経平均 = 下げ -314.97円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ところが、投機マネーはまだ健在らしい。先週13日の株価が、それを証明した。この日は朝方に予想を上回る9月の消費者物価が発表され、ダウ平均は550ドルも下落。しかし午後は1500ドルも上昇した。そのきっかけは、イギリスのトラス首相が法人税の減税を撤回したというだけ。これではとても急反発の説明にはならない。
最近の株価は大幅安のあと、ある程度は反発することが多い。この日も、これを見込んだ買い物が殺到したと考えられる。つまり投機ファンドなどの資金はまだ豊富で、稼ぎどころとみればドッと出てくる。一般的に金融はかなり逼迫してきたが、投機マネーまだ健在。短期取引で稼ごうという意欲は、まだまだ強い。
実体面での金融逼迫が進み、巨額の不良債権が顕在化すると、投機マネーも減退する。リーマン・ショックのときがそうであり、株価はさらに低落する。今回はそこまで行くかどうかが、大問題。そこまで行かないうちに物価の上昇が止まって、FRBの手綱が緩むのか。いまはまだ判定が困難だ。
≪17日の日経平均 = 下げ -314.97円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫