◇ 次の焦点は不況の長さと深さ = 世界経済は下り坂にさしかかったが、景気を押し上げるプラス要因もないではない。それはコロナが終息の兆しを見せていること。コロナによる移動制限のため人々はおカネを使えず、意図せざる貯金が増えた。このコロナ貯金は、日米欧で503兆円。そのうちアメリカは310兆円、日本は55兆円にのぼると試算されている。経済の正常化でこの貯金が消費に回れば、世界同時不況は回避できるかもしれない。
だが、じっさいに消費がどのくらい増えるかは予測が難しい。物価が上がる前にモノを買っておこうと考える人。インフレや不況に備えて、貯金は使わずにおこうと考える人。多くの人の考えがどちらに振れるかによって、結果は大きく変わってくる。岸田首相も所信表明演説で「年間5兆円のインバウンド収入を目指す」と強調したが、やってみないと判らない。
ところがウクライナ戦争の長期化については、残念ながら確実性がずっと高い。したがってエネルギー・資源・食料の価格高騰は、今後も続きそうだ。これに対してFRBをはじめ各国の中央銀行(日本を除く)は、いつまで金融引き締めを続けるのか。長引けば長引くほど、経済の状態は悪化する。それがどのくらい続き、どのくらいの深さになるか。関心はそこへ移って行く。
モノの売れ行きが悪くなり、在庫が増える。生産を調整するから不況になる。在庫が減れば、景気は回復する。従来の景気循環は、こう説明できた。しかし今回は戦争が原因であり、予測が出来ない。これが大きな特徴の1つ。もう1つはアメリカ、ヨーロッパ、中国の3大経済圏がそろって不況になりそうなこと。じっさいに世界同時不況の到来を予想する企業経営者・投資家は日を追って増えているようだ。
≪6日の日経平均 = 上げ +190.77円≫
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
だが、じっさいに消費がどのくらい増えるかは予測が難しい。物価が上がる前にモノを買っておこうと考える人。インフレや不況に備えて、貯金は使わずにおこうと考える人。多くの人の考えがどちらに振れるかによって、結果は大きく変わってくる。岸田首相も所信表明演説で「年間5兆円のインバウンド収入を目指す」と強調したが、やってみないと判らない。
ところがウクライナ戦争の長期化については、残念ながら確実性がずっと高い。したがってエネルギー・資源・食料の価格高騰は、今後も続きそうだ。これに対してFRBをはじめ各国の中央銀行(日本を除く)は、いつまで金融引き締めを続けるのか。長引けば長引くほど、経済の状態は悪化する。それがどのくらい続き、どのくらいの深さになるか。関心はそこへ移って行く。
モノの売れ行きが悪くなり、在庫が増える。生産を調整するから不況になる。在庫が減れば、景気は回復する。従来の景気循環は、こう説明できた。しかし今回は戦争が原因であり、予測が出来ない。これが大きな特徴の1つ。もう1つはアメリカ、ヨーロッパ、中国の3大経済圏がそろって不況になりそうなこと。じっさいに世界同時不況の到来を予想する企業経営者・投資家は日を追って増えているようだ。
≪6日の日経平均 = 上げ +190.77円≫
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫