◇ 習近平主席に対する‟忖度”なのか = 中国統計局は18日、7-9月期のGDP速報と9月の鉱工業生産・小売り売上高・固定資産投資額を発表する予定だった。ところが発表はなく、統計局の予定表には「延期」の二文字。延期の理由も説明されなかった。これには発表を待っていた北京の外国人記者たちもびっくり。「異常な事態だ」というような解説記事を送るしかなかった。
予兆はあった。統計局は14日にも、予定していた9月の貿易統計を発表しなかった。このときは「延期」の表示もいっさいなし。関係者は「アメリカ向けの輸出が急減して、収支が赤字になったのでは」とか「ロシアからの原油輸入が多すぎた」など、発表できなかった理由をいろいろ取りざたした。しかし18日は、最も重要なGDP統計まで延期してしまった。なぜなのだろう。
中国のGDP成長率は21年の8.1%から急減、ことしは3.2%程度に下がると予測されている。しかしゼロ・コロナ政策の影響は大きく、7-9月期の成長率はもっと下がったのかもしれない。仮にそうだとすると、秘かに広がっている「経済をダメにした習近平のゼロ・コロナ政策は誤り」という批判がさらに強まる可能性は否定できない。
いま北京では共産党大会が開かれ、習近平氏は長期政権を目指して奮闘中だ。そんなときに、たとえばゼロに近い成長率や赤字の貿易収支は発表できない。統計局を監督する要人が、こう判断したのではないか。どう考えても、これ以外の理由は思いつかない。だが共産党大会が終わって、そんな統計が発表されたら、こんどは日本がショックを受ける。
≪18日の日経平均 = 上げ +380.35円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
予兆はあった。統計局は14日にも、予定していた9月の貿易統計を発表しなかった。このときは「延期」の表示もいっさいなし。関係者は「アメリカ向けの輸出が急減して、収支が赤字になったのでは」とか「ロシアからの原油輸入が多すぎた」など、発表できなかった理由をいろいろ取りざたした。しかし18日は、最も重要なGDP統計まで延期してしまった。なぜなのだろう。
中国のGDP成長率は21年の8.1%から急減、ことしは3.2%程度に下がると予測されている。しかしゼロ・コロナ政策の影響は大きく、7-9月期の成長率はもっと下がったのかもしれない。仮にそうだとすると、秘かに広がっている「経済をダメにした習近平のゼロ・コロナ政策は誤り」という批判がさらに強まる可能性は否定できない。
いま北京では共産党大会が開かれ、習近平氏は長期政権を目指して奮闘中だ。そんなときに、たとえばゼロに近い成長率や赤字の貿易収支は発表できない。統計局を監督する要人が、こう判断したのではないか。どう考えても、これ以外の理由は思いつかない。だが共産党大会が終わって、そんな統計が発表されたら、こんどは日本がショックを受ける。
≪18日の日経平均 = 上げ +380.35円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫