◇ 景気・株価予想の下方修正が続出 = 半ソデのあくる日はマフラー姿。秋の気温は激変する。先週のニューヨーク株式市場は、そんな気象状態を連想させる動きだった。初めの2日は、FRBが引き締めの手綱を緩めるという思惑から1600ドル上昇。後の3日は、堅調な雇用統計が発表されて1000ドル下落した。それでも週間では600ドルの値上がりとなっている。この先、株価はどう動くのか。
気になるのは、景気や株価の先行き予測が次々と下方修正されていること。たとえばIMF(国際通貨基金)は「世界経済の3分の1が来年、景気後退に陥る」と予測、初めて景気後退の可能性に言及した。また民間でもバンク・オブ・アメリカが212人のファンド・マネジャーに聞いたところ「72%がアメリカは来年、景気後退になると予想していた」という調査結果を発表した。
そのバンク・オブ・アメリカは株価についても、現在3640前後のSP500指数が「年末には3020まで下落する」と予測を下方修正。またゴールドマン・サックス証券は、投資判断を「弱気」に変更した。いずれも経済成長率が低下する一方で、企業コストの上昇は避けられないと考えている。著名なエコノミストのなかでも、景気の下降と株価の下落を予想する人は少なくない。
もちろん「年末にかけて株価はまだ上がる」と予想する強気派も健在だ。しかしアメリカの物価は沈静に時間がかかり、FRBが11月も0.75%の利上げを続ける可能性はきわめて高い。そうしたなかで、年末の株高はありうるのか。乱高下を繰り返しながら、季節は確実に冬に向かう。株価も同様なのではないか。だとすると、先週の株高は‟最後の晩餐”だったのかもしれない。
≪11日の日経平均 = 下げ -714.86円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
気になるのは、景気や株価の先行き予測が次々と下方修正されていること。たとえばIMF(国際通貨基金)は「世界経済の3分の1が来年、景気後退に陥る」と予測、初めて景気後退の可能性に言及した。また民間でもバンク・オブ・アメリカが212人のファンド・マネジャーに聞いたところ「72%がアメリカは来年、景気後退になると予想していた」という調査結果を発表した。
そのバンク・オブ・アメリカは株価についても、現在3640前後のSP500指数が「年末には3020まで下落する」と予測を下方修正。またゴールドマン・サックス証券は、投資判断を「弱気」に変更した。いずれも経済成長率が低下する一方で、企業コストの上昇は避けられないと考えている。著名なエコノミストのなかでも、景気の下降と株価の下落を予想する人は少なくない。
もちろん「年末にかけて株価はまだ上がる」と予想する強気派も健在だ。しかしアメリカの物価は沈静に時間がかかり、FRBが11月も0.75%の利上げを続ける可能性はきわめて高い。そうしたなかで、年末の株高はありうるのか。乱高下を繰り返しながら、季節は確実に冬に向かう。株価も同様なのではないか。だとすると、先週の株高は‟最後の晩餐”だったのかもしれない。
≪11日の日経平均 = 下げ -714.86円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫