
飯野和好と並んで大好きな絵本作家のスズキコージ。
スズキコージの不思議モードいっぱいの豊かでパワーあふれる絵が好き。
その中でも衝撃を受けた絵本は「つえつきばあさん」、後「サルビルサ」も。

山奥の牛小屋からつえつきばあさんがぞろぞろと出てきて、つえつきばあさん祭りへ出かけてゆき、又牛小屋へ戻って来て寝る、というだけの話なのだが・・
とにかく絵を見ているだけでワクワクしてしまう。

しろうまのみねこさんとやぎのさんきちくんが主人公の「やまのディスコ」。
「クリスマスプレゼントン」は1979年にヨーロッパの冬を旅した、その時の印象を表したスズキコージが初めて書いた絵入りの物語。

「やまのディスコ」の一場面。
オープンしたての一本杉のディスコ、入場料は栗の実10個。
蜂の巣のミラーボールの下で踊り出すみんな。
この絵本ができたいきさつは陶器の絵付けに通っていた足利の山奥の作業場が蜂だらけだったこと、ちょうど同じ頃に六本木のディスコへも通っていて、すごい田舎と都会を1週間交代で過ごしていたということからふと生み出された絵本なのだそう。

うちの子どもたちも大好きな「エンソくんきしゃにのる」
エンソくんという男の子がいなかのおじいさんのところに遊びに行くまでの話。
初めて一人で汽車に乗るのに緊張しているエンソくん。
途中の駅で羊飼いと羊たちが乗ってきて、皆で一緒にお弁当を食べ、皆でいっせいに眠る場面。

「さんざんまたせてごめんなさい」はページをめくる度にしりとりのように言葉がつながっていくのだが、ほとんど内容は意味不明・・
しかし内容なんてどうでもよい!と思わせるような説得力のある力強い絵!
スズキコージワールド炸裂!!

スズキコージの絵本に使われている文字。
不思議と絵とマッチしてる木彫りのようなこの文字はスズキコージの手書きのオリジナル?と思いきや、写植文字の「キダかな」という書体なのだそう。

絵本の裏表紙にも想像力を掻き立てるようなイラストが描かれていたりする。

白黒の絵もいいなあ。

スズキコージのライヴ・ペインティング作品。
LATCHO DROM(ラッチョ・ドローム=いい旅を)213cm×458cm
スズキコージの講演会&切り絵のワークショップには二度参加したことあるのだが
ぜひ一度生のライヴ・ペインティングを見てみたい!

ワークショップの時に頂いたサイン。
サインもなんだか摩訶不思議・・
しかも人によって書いてるサインが微妙に違っていた。