m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

紫織庵

2008-11-18 | 建築巡り・街歩き【京都】


今年は11月15日、16日が関西文化の日で関西各地の美術館、博物館が無料に!
毎年この日には万博公園の民博へ訪れていたが、今年は京都へ行って美術館、博物館を回れるだけ回ってみよう~ということで日曜日はおじいちゃん、おばあちゃんも連れて京都へやって来た。
国立博物館、梅小路蒸気機関車館、梅小路から島原や西本願寺までのウォーキングを挟んで、更に紫織庵、大西清右衛門美術館、京都文化博物館を回り、一日たっぷり京都の美術館などを楽しんだ。

紫織庵は江戸時代後期、名医・荻野元凱がこの地で初めて医院を開業し、大正15年に豪商四代目井上利助氏が武田五一設計による最新のライト様式の洋間を加えて新築した建物で、京都の伝統的な大塀造(通り庭があるうえに、和室が田の字型に6部屋連なる大きな町家)建築の代表例。
現在は京のじゅばん&町家の美術館となっている。





雨上がりでしっとり濡れた石畳が美しい~
微妙なジグザグを描いたデザインも面白い。





洋館部分は武田五一が設計。
一階洋間はフランク・ロイド・ライトの建築を参考にして設計し、旧帝国ホテルと同様の外壁の石灰岩とタイルが貼られている。





一階洋間の内部は格天井に寄木貼りの床、電熱式暖炉が設けられ、内装の木部はくべてチーク材が使われている。





残念ながらじゅばんが展示されていた和室や蔵は撮影禁止だったが、ながじゅばんの展示も面白く、昭和モダン風のものはフランス人形やサーカス、テニスをしている人・・などが描かれ、これがながじゅばん?というような派手で華やかなものが多く斬新なデザインが楽しかった。





広縁から見た中庭。
広縁のガラス戸はすべて建築当初の波打ちガラスで一枚も破損してないそう。









二階洋間サロンは電熱式暖炉、ステンドグラスの窓、シャンデリア、寄木細工の床、鎌倉彫りの壁など大正時代の贅を尽くした造りとなっている。













武田五一なだけにセセッション風デザインのステンドグラスが。





暖炉横のステンドグラスは淡い色調。





暖炉の装飾。





祇園祭巡行日には鉾が当家前の新町通を通るため、巡行を見るための
当家専用の鉾見台も設けられていた。
コメント (2)
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