常滑ではINAXの学芸員さんに事前にやきものやタイルを使った建物を見たいとお伺いしていた。
私たちが訪れた日曜はお休みということだったが、この近辺のモザイクタイルや土管などを使った外壁や塀など見どころを印した地図を用意してくださっていた。
そのポイントもチェックしつつ常滑の街並みを散策。
昔ながらの駄菓子屋さんやたばこ屋さんの店先などにほんの少し使われたタイルや
常滑ならではの土管を使った塀などなど楽しませてもらった。
カラフルなモザイクタイルや大小さまざまな大きさのタイルが組み合わされた塀のお宅はINAXの会長宅だそう。
門柱には肌色のモザイクタイル、門柱脇の塀にはパステル調?のモザイクタイルが貼られていて斬新?でちょっと変わったタイル使いにびっくり。
表札は意外とおとなし目。
少々黒ずんでいるが、貼られた当初はもっともっとカラフルだったんだろうか~
お家も素敵な洋館。
学芸員さんいわく、中の応接室の天井も豪華なモザイクタイル貼りだそう。
中へ入ってくださいとばかりに門が全開・・
家の外壁ももちろんタイル貼り。
こちらは会長宅と比べるとずいぶん落ち着いた色合い。
ベージュのモザイクタイルの門柱に土管風の素焼きのやきもので造られた塀。
昔なつかしの駄菓子屋さん。
子供たちに今日は最後まで歩けたら、帰りにここでお菓子を買ってあげると約束し、最後には何とかゲットした子供たち・・
たばこ屋さんの店先に使われていたモザイクタイル。
年季の入ったスクラッチタイルの塀。
皆一様でない色合いがとてもきれい~
こんな風なたばこ屋さん、意外と残ってるんだなあ。
色とりどりの小石がすごくきれい。
町中にいくつかあった水琴窟。
常滑産の甕は江戸時代後半から水琴窟の材料として使われていたそう。
「本町大正館」と書かれたきれいに改装された風な近代建築ぽい建物も一軒発見。
教えていただいた地図のポイントを全て回った後、そのまま常滑の「やきもの散歩道」へ突入。
以前、訪れた時にはなかったINAXライブミュージアムの中に新たに登場した「土・どろんこ館」
ここで子供たちにとってのお楽しみ「光るどろだんごづくり」の予約をしていた。
土(粘土)を削って、磨いて自分だけのオリジナル、光るどろだんごを作るというワークショップ。
ここはいろいろな体験教室やワークショップに参加できる施設なのだが、内側にも外側にも土をふんだんに使って作り上げたというこの建物自体も見どころの一つ。
建物の前庭は土がむき出しになっていて自然な感じ。
夏にはここにどろ田が作られどろんこ広場なども開催されているそう。
「土・どろんこ館」の建物を取り囲むように築かれた擁壁は、採掘したままの常滑の「はがね土」が用いられ、建物外壁は鉄筋コンクリート壁にもたれかけさせる形で石灰と砂を配合した土を突き固め、積み上げられているそう。
この擁壁は駐車場に面していたが、車から降りてきた時に、ぬくもりのあるやわらかい雰囲気を感じた。
常滑大陸と呼ばれる壁は難易度の高い左官技術で仕上げられている。
小あがりには世界一大きなどろだんごが。
ここはくつを脱いで上がるスペース。
色とりどりのモザイクタイルが張り巡らされたトイレは女性用は水、男性用は森をイメージしているそう。
曲線や曲面が多用され、トイレはモザイクタイルだしなんとなくガウディを思わせなくもない。
階段の周りにはワークショップで製作した手作りの日干しれんが積み上げられている。
このれんがもとてもあたたかみがあっていい感じ。
2階はロフトになっていて撮影禁止だったが百土箱の部屋と呼ばれ、たくさんの引き出しが!
いろいろな視点からみた土の世界を引き出しに詰め込み、土の多様性と魅力を紹介しているそう。
何が入ってるんだろう?と引き出しを開けるワクワク感が楽しい!
アイアンでデザインされた入り口のドア。
そしてどろだんご作り。
どろだんごを金属のわっかの上で転がし、凸凹を削り取って滑らかにしていく。
子供たちが作業してる間、私は隣のタイル博物館などへ・・
1時間半ほどみっちり時間をかけてつやつやになったどろだんごに好きな色をつけて完成。
娘のブルーのどろだんご。
息子のグリーンのどろだんご。
どろだんごは帰ってからもメンテナンス?が必要で、毎日さわることで光沢を保つことができるのだそう。
うちはもう既に放置状態のようだけど・・;