常滑のINAXライブミュージアムにある世界のタイル博物館へ。
ここは以前に旦那と一緒に訪れたことがあるのだが、マジョリカタイルを作る時、ここの博物館の充実したHPをいろいろと参考にさせてもらい、収集された方の話などを読んでるうちに又行きたくなったのだ。
色鮮やかなイギリスのビクトリアンタイル
世界のタイル博物館は紀元前から近代まで7000点のタイルコレクションの中から1000点が展示され、装飾タイルの発展の歴史を紹介している日本で唯一のタイル博物館。
1階には実際タイルが使われていた状態を再現した展示などもある。
単色の濃淡も素敵だな~と思わせる浮き彫りのレリーフタイル。
着色した粘土を埋め込んだ象嵌タイル。
耐久性があるので主に床材などに使われた。
そして、和製マジョリカタイル。
イギリスのビクトリアンタイルを真似て作られたものだが、市松模様なんかもあったり、色合いもなんとなく和風テイストが加わって、しみじみいいな~と思える・・
私が真似たデザインのも発見。
まだまだ素敵なタイルが盛りだくさんで興奮のひとときを味わった。
そして隣接する「窯のある広場・資料館」へ。
この建物の中には大正10年築窯の倒焔式石炭窯があり、煙突、窯、建物共に登録有形文化財となっている。
1階にはテラコッタの展示、2階には染付古便器などの展示が。
大きなドーム状になっている窯の中の空間はとてもいい雰囲気。
窯の壁面の耐火煉瓦には製品を焼く時に使用した塩釉が繰り返し付着したため徐々に飴色に変化してすばらしい色合いになっている。
建物の外壁などを飾っていたテラコッタの保存展示コーナー。
朝日生命館のランタン天蓋
ロマネスク風の装飾が細やか。
普段手の届かないような位置にあって、下から眺めてる状態なのに、ここではそのテラコッタ装飾が目の前にドドーンと展示されているのですごい迫力。
ヴォーリズの大同生命ビルに使われたテラコッタ。
アメリカからの輸入品。
大阪ビル1号館の獣顔のテラコッタ。
やはり上に取り付けられていたものだからか、目線が下向きでかなり恐い。
日本で一番最初に作られた本格的なテラコッタは明治42年に武田五一設計による京都府立図書館に使われたテラコッタで、常滑で焼かれたものだそう。
ケルトの組紐文様を思わせる装飾の柱も彫がかなり深くてきっちり造られている。
他にも解体されてしまって今は無き建物のテラコッタ装飾がところ狭しと並べられていて興味深く見入ってしまった。
そして2階の古便器コーナーへ。
便器にもこんなに華麗な絵付けがされているとは。
織部のデザインの便器も面白い。