今月の建築講座は芦屋方面へ訪れた。
平田町にある洋館2軒と深江文化村を見学。
こちらは大阪の実業家、菅原開次郎の迎賓館として建てられたという築100年の洋館。
現在は各種展示会や音楽会などに貸し出される「ギャラリー開雄」として利用されている。
入り口の門から奥まったところに建つ建物は外観はそれほど目立った感じではなかったが
中へ足を踏み入れて仰天・・
まずはこの階段ホールの柱!
今まで見た事もないパイナップル柄のような菱形の立体彫刻がびっしり施されている。
そして階段のステンドグラス。
階段ホール
ホールには100年前のピアノが設置されている。
音楽会が行われた際にはホールの音響効果もすばらしいものだったそう。
100年前のピアノの音色をこのホールで聞いてみたいなあ。
ホールのシャンデリア。
応接間として使われていたという部屋。
マントルピースの中に設置された電気ストーブ
お隣の部屋の暖炉も大理石とタイルに囲まれた素敵なデザインのものだった。
そして庭に面してサンルームのようにお部屋の周りに取られたスペース。
ソファに座ると庭の緑が目にやさしく、とてもくつろげる空間だった。
古い家具や調度品などもお家と共に大切に保存されている。
二階には畳敷きの和室も。
和室には階段に面してこんな八角形のステンドグラスも入れられていた。
こちらの邸宅の持ち主の娘さんからもお話をお伺いすることができた。
これだけの邸宅を維持されるのはさまざまな面で大変だそうだけれど、お祖母さまが大切にされていたお家を
守っていこうという思いが感じられ、お客さんを招き入れるという本来の迎賓館の働きから私たち見学者も歓迎して頂き、
気持ちよく見学させて頂くことができた。