鈴木薄荷株式会社

今月の建築巡り講座では神戸市灘区にある鈴木薄荷株式会社へ訪れた。
薄荷というのはあのスーッとするハッカのこと。
こんな漢字だと初めて知った。
鈴木薄荷株式会社では天然のハッカ原料からメントールやハッカ油を精製されているそう。





建物は昭和初期にミルクプラントとして建築されたものだそうで外観はとてもシンプルな感じ
一階の大きく張り出した庇が特徴的。





地下一階から二階までは工場の為立ち入り禁止になっていて、三階の事務所などを見せていただいた。
元講堂だった事務所にはキュビズム風の意匠の柱頭飾りや廻縁、天井飾りが残されていた。









お隣の応接室は又違ったデザインの廻縁が。





事務所の奥には講堂の名残の舞台のアーチ（プロセニアムアーチというそう）が残されていた。

担当者の方にはハッカの話をいろいろとお伺いすることができた。
ハッカの原材料のミントはインドから輸入しているそうで、そのインドのミント畑は日本の面積と同じくらいの広大なものだとか。
しかし野球場くらいの面積に対して取れるのはドラム缶一個分のハッカ油だそう。





なんと、普段は小売りはしていないというその貴重なハッカ油とメントール（結晶）をお土産に頂くことができた。
うれしいなあ～！
レトロなラベルがかわいい！





お風呂へ数滴たらせば、スースーして体感温度が下がるので夏にはよさそう。
後は虫よけや鼻づまり緩和など・・
今日は紅茶に入れてミントティーとして飲んでみたが、同時に鼻もスースーして頭がすっきりした。
天然のハッカ油なので食用もOKとのことで、今度はこれを使ってハッカ飴を作ってみたいなあ。