階段を上がり、二階へ。
二階にはビリヤード室、和室、テラス、そして寝室、温室などが残されている。
こちらはビリヤード室。
壁には布目模様のタイルが貼り巡らされ、三方には上げ下げ窓が入っている
壁の一面にはスクラッチタイルで覆われた暖炉
天井の装飾も洋風の格天井?のようで、シャンデリアも素敵。
部屋の中央に置かれたビリヤード台は球を落とす穴のないタイプのもので、
大阪の商店で作られたというプレートが入っていた。
壁にかかるスコアボード。
こちらはホールから和室へ繋がる扉
和室は8畳に床の間がついたもので
お部屋はそれほど大きくないものの天井は折上げ格天井に
床脇の戸棚の扉にはちょっとアジアチックな鹿と植物の透かし彫りが入れられてた。
和室についていたバルコニーはコーナーがカーブを描いたちょっと風変わりなものだった。
ホールからテラスへ。
一階の玄関扉同様、上部のアーチにはステンドグラスと格子が入ってる。
波打つテラス。
モザイクタイルが敷き詰められているのだけど、ちょっと汚れてて残念
テラスの出入り口の辺りのタイル。
ブルーと淡い青緑のタイル、磨けばもっときれいな色合いだろうなあ
元温室となっていた部屋のタイル。
二階から三階を見上げる。
階段手すりの下の漆喰装飾。
三階階段ホール。
三階階段ホールの天井には天窓が入れられていて、
当初は明かり採りになっていたそうだが、今はふさがれてた。
ベランダ
三階にはこのほかにも元子供部屋などがあり、病院時代を経て女子大生の下宿所になった時に
改装されて昔の部屋の面影は残っていないようだった。
この後は三階から細い階段をつたい、望楼まで上らせて頂けたりと、皆でゆっくり存分に見学をさせていただくことができた。
現在建物は用途を検討中とのことだが、結婚式の写真撮影のために貸し出されたり、コスプレの撮影イベントに使われたりと
要望があれば柔軟に対応されてるようで、今後も今回の我々のような個別の見学にも対応可能だという。
重要文化財となったこちらの素晴らしい邸宅をより多くの方々に知ってもらいたいとの市の教育委員会の方のお話だった。
長時間に渡り、丁寧に見学の対応をしてくださってありがとうございました!
今回の見学に誘ってくださったSさんにも感謝です~!