今年最後の建築講座では四条畷高校と四条畷学園高等部本館へ訪れた。
四条畷学園高等部本館は大正15年に創設された四条畷高等女学校の本館校舎として昭和4年に建てられた鉄筋コンクリート造の建物。
ゴシック様式の中にドイツ表現主義といわれる意匠が見られる外観だそう。
玄関車寄せ
車寄せの天井には装飾を兼ねた補強の柱が十字に組まれている。
二階の車寄せの上のバルコニーから建物を見上げる。
モルタルで作られたという鳩?もしくは鷲の彫刻が貼りつく。
下から遠目で見上げると風格のある鷲にも見えるが
近くで見るとちょっと愛嬌のある鳥にも見えるのがおもしろい。
応接室から出ることができる車寄せの上のバルコニー
滑り止めのために模様が入れられたバルコニーのタイル。
応接室の入り口
暖炉のある応接室
暖炉のタイル
暖炉を挟んで左右対称に付けられた照明。
向かいの壁にも照明が同じように左右対称に入れられていた。
デザインは少し独特なドイツ表現主義のものだそう。
階段は木と縁取りがコンクリートの洗い出し仕上げになっている。
階段ホール
吹き抜けとなってる部分は本来エレベーターが設置されるところだったとか。
こちらの放物線を描くアーチもドイツ表現主義によるものだそう。
三階の旧音楽室を外から見たところ。
舞台にあたる部分が外側に緩やかに飛び出ている。
旧音楽室を中から。
普通の教室として使われたこともあったため、舞台の上の窓ガラスは塗り込められていて、
現在は卓球部の練習場になっていた。
外壁のスクラッチタイルの中には玄関付近に初代校長の言葉をはじめ、
当時の生徒の手によって作られた一枚一枚図柄の違うタイルがいれられていた。
この日は今年最後の講座だったので、この後は毎年恒例の忘年会へ。
移動して、こちらも近代建築である芝川ビルの地下のベトナム料理店、リヴ ゴーシュにて
この一年間の訪問先を振り返りつつ、楽しむことができた!