昨日は大阪女学院のヘールチャペルの登録有形文化財、登録記念の講演会&見学会があったので行ってきた。
ヘールチャペルは昭和26年にヴォーリズ建築事務所設計により建てられたもので戦後モダニズムを代表する建築として
今年の5月に登録有形文化財に認定された。
鉄筋コンクリート2階建ての建物は装飾性を抑え、機能的に、心地よい空間に設計されている。
内部はかまぼこ状にゆるやかなアールを描く高い天井にゆったりとした空間。
2階席を合わせて1000席余を有するという。
学校の中心に位置するこのチャペルでは生徒の毎朝の礼拝から入学式、卒業式、などなど様々なイベントで
使用されているそう。
ホールの壁面には縦長のアーチ窓が並ぶ。
100周年(昭和59年)の改修時に、四角形の窓がラウンドアーチ状に改修されたそう。
窓は中央部がオパールガラスに、外周部はバロックガラスとなっていて
光の差し方で窓の表情が様々に変わるという。
階段室もヴォーリズの特徴がよく表れていて、緩やかで上りやすい段差に。
照明器具もアールデコ調でシンプルながら美しいデザイン。
階段を上がると2階客席前の天井はゆるやかな傾斜になっていて、その前にはテラスが広がっている。
こちらのドアののぞき窓も100周年の改修時に取り付けられたものだとか。
小さなステンドグラスのようなデザインが可愛らしく、全てのドアにつけられていた。