東山七条から四条河原町までウォーキングしてきたので、お昼ははるかに回ってしまいお腹も空いてきたところ。
この日は東華菜館でランチをすることに。
以前中を少し見せて頂いたことはあるけど、一度食事して館内をゆっくり見学したいと思ってた。
東華菜館はヴォーリスにより大正15年に建てられたスパニッシュ・バロック様式のレストラン。
当初はビアレストランをイメージして建てられたものだそうで、
その後戦時色が強まる中、洋食レストランの存続が許されない状況になり、北京料理店に、
昭和20年末に東華菜館が誕生したという。
玄関ファサードには濃厚なバロック風の装飾が貼り付く。
ヤギの頭を中心にイルカ?や魚、貝類などのテラコッタ装飾がにぎやかに
エントランスを入り、見上げると、そこにはタコが手を広げてる。
そしてイルカ?のレリーフも。
1階のホールには大きな衝立があり、この衝立もオリエンタルな雰囲気。
天井装飾も圧巻だなあ。
今まで見たヴォーリス建築の中では濃厚さNO.1
以前は1階も飲食スペースになっていたはずだだけど、今ではこれ以上先は衝立に覆われてて立ち入り禁止に。
こちらはかつての会計のコーナー
待合室
2階へ上がる階段。
装飾窓も凝ったデザインだなあ。
階段から下りた先にはもう一つ出入口が。
当初は入口と出口が分かれてたんだろうか?!
その階段室の天井装飾もカラフルな絨毯のような模様で、中国風の照明ともマッチ
1階から2階の階段につけられたイスラーム風なアーチ。
造形も装飾もほんとに独特
食事の階は決められているようで、エレベーターで4階へ。
エレベーターは米国製で、現存する日本最古のエレベーターだとか。
蛇腹式の内扉は珍しく、運転手による手動式で動く。
うゎ~乗れて感激!
時計針式のフロアインジケーター。
ちゃんと針も動いてる!
4階の食事場所は、改装されたごく普通の部屋でちょっとがっかりしてしまったが、
まあ見晴らしもよく、後で2階3階はゆっくり見学してくださいと言われたので我慢・・
ここがちょっと敷居が高かったのはお昼もランチメニューはなく単品注文か5000円からのコースしかないというところ。
しかし二人で3品も頼めばボリュームもあっておなかいっぱいで食べきれないほどだった。
玉子春巻きに湯葉と野菜のあんかけ、それにエビチャーハン。
4階のトイレに入ると、タイルは古いものなのか、壁には立体感のある大判のタイルにモールディングタイルも貼り巡らされ、
床にはこんな3Dタイルが貼られてた。
食事の後は、3階、2階へ見学に・・