大宇陀から桜井へ戻ってきた。
今月の講座の見学先は旧吉野銀行桜井支店。
現在はフレンチレストラン・フルドヌマンとなって使用されている。
大正後期から昭和初期に岩崎平太郎の設計により建設されたそう。
店内に入ると、吹き抜けの空間に2階は回廊が巡らされていて、レストランとして、
素敵な空間にリノベーションされていた。
木造の建物には改修時には四隅に鉄骨の柱が補強として入れられたのだそう。
天井は格天井、壁面には大型スクリーンも設置されていて、
レストラン以外にも披露宴会場やイベントなどにも利用できる工夫がされているという。
2階から1階を見下ろしたところ。
回廊と階段。
2階の回廊の一部には座席スペースも設けられてる。
オリジナルの手すりの飾りも。
明るく開放的で、雰囲気のいいレストランはランチは2000円からで内容も充実だそうで、
また機会があれば試してみたいな。
窓にはめられた面格子。
その後、やって来た富田家住宅。
明治時代、材木商だった富田氏の住宅や事務所を改修し、現在は宿泊施設、蔵の宿・櫻林亭として使用されている。
洋館の旧事務所はユーゲントシュティール風の意匠になっていて、でこぼこした外壁はドイツ壁に。
緩やかな庇のカーブがユーゲントシュティールの特徴の一つだそう。
玄関ポーチのモザイクタイルは雷紋が縁に巡らされたもの
入口玄関扉にはステンドグラスがはまる。
二羽の鳥と花が描かれたステンドグラス。
内部は出窓や、アーチの飾り、
シャンデリアなどの照明器具も当時のものだそう。
奥の扉から出ると、正面にはトイレがあって、
トイレまでの通路に白いタイルが貼られてた。
そして、現在高級宿泊施設となっている「松風」
入母屋造りの玄関。
書院造りの床の間、大正ガラスの入った縁側回廊、その向こうには日本庭園が広がる。
欄間には椿の浮彫、蝶の透かし彫りが施されている。
2階のベッドルーム。
真ん中がくり抜かれた謎のちゃぶ台?!
もう1棟の「清風」
味わいのある網代天井のある書院の間。
桧板張りのベッドルーム。
玄関の足元に貼られた工字繋ぎ文様のタイル。
そばにあった物置の中の腰壁にも・・
茶室を躙り口から。
講座終了後にやってきた櫻町珈琲店。
伊勢街道沿いの商店街にあった青果店の店舗を改修して造られたというカフェ。
見学した宿の朝食処にもなってる。
2階は屋根の梁がむき出しに。
コーヒーとワッフルのセットは500円と、お得で美味しかった。
行き、帰りで見たタイル物件いろいろ。
左右に違った色のモザイクタイルは珍しい?!
元お寿司屋さんのショーウィンドウ下。
ふっくらつややかなモザイク
マーブル模様のモザイク
薬屋さんにも。
いい感じの結晶が浮かび上がってた。