埼玉には夜行バスに乗って、早朝7時過ぎに到着。
身支度を整えてからまずは娘と朝食へ。
大宮で早朝からやってる喫茶店を探したら、出てきた24時間営業の「伯爵邸」
名前は謎、だけど面白そうなのでやって来た。
喫茶店なのに、食事メニューが豊富で沖縄料理まである。
せっかくなのでモーニングでなく大宮ナポリタンを頼んだ。
すると出てきたのはお皿に山盛りのナポリタン。
ニラと貝割れが入ってるのが独特・・
美味しかったけど、さすがに朝っぱらからこれは多すぎて完食できず;
娘とは大宮の駅で別れて、川越へ向かった。
歩いてる途中に見つけた花のモザイク画。
通りの壁一面がモザイクになっていてかなり規模が大きい。丸広百貨店川越本店の壁のようだ。
モザイクの陶片はグラデーションがかかってて、とてもきれい。
四季の花が描かれてるようで、これは紫陽花かな?
最初のチェックポイントへ。
全国屈指の織物の集散地であった川越に明治43年に建てられた旧川越織物市場がここにあるはずだったけど、
現在復元に向けて解体されたまま更地になってた。
こちらの旧栄養食配給所は織物市場の事務所棟として建てられた建物で、
織物市場閉鎖後の昭和9年に、市内の中小織物工場に栄養食を配給するために改装されたのだそう。
大正ロマン夢通りという通りへやって来ると、鯉のぼりがはためいてた。
この通りはかつては銀座商店街と呼ばれた川越一の繁華街だったそうで、レトロな洋館が立ち並んでる。
平成7年までアーケードがあったそう。
昭和5年建築の大野屋洋品店。
この角度からは見えないけど、洋風の外観に和の屋根瓦葺きになってる。
人通りの少ない朝の時間帯だったからか、何かのロケが行われてた。
振り返らずに通り過ぎてください、と言われ、にわかエキストラ?!に;
和菓子屋さんのいせや
シマノコーヒー大正館
洋風の建物の中に重厚な蔵造りのお店も。
洋品店の伊勢亀本店
昭和2年に建てられた武州銀行川越支店の建物は現在は川越商工会議所として使用されている。
ドーリア式列柱が存在感を放ってた。
この蔵造りの家の屋根の重厚感も半端なかった。
川越キリスト教会。
煉瓦造りの建物は大明治の川越大火で焼失後、大正10年に再建されたものだそう。
訪れた時はちょうど礼拝中で内部は見れず。
そして旧山崎家別邸へやって来た。
大正14年に建てられた川越の老舗の菓子店「亀屋」の五代目の隠居所で、和洋折衷の住宅。
こちらは洋館の玄関。
玄関袖壁には色ガラスが入っている。
洋館奥の母屋の内玄関から入って和館から見学。
こちらは客間。杉の竿縁天井に、床柱は北山杉の絞り丸太など銘木が使用されている。
襖の引手が竹の節の部分が使われてた。
素敵だったのはこのベランダと呼ばれている、サンルームのような部屋。
東南にガラスの入った建具が使われていて開け放つとベランダのように。
こちらの北東に造られた部屋は孫の為の部屋で、庭から直接出入りできるようになっていたそう。
そして洋館部分へ。
こちらは食堂。
食堂のステンドグラスの扉部分は飾り棚を兼ねたハッチになっていて、
台所で作られた料理を配膳するコーナーに。
この手前に台所があって、作られた料理はこの廊下を通って食堂へ運ばれたそう。
突き当りが食堂のステンドグラス。
風呂場はタイル貼りに。
トイレは白い正方形のタイルが床にも壁にも貼り巡らされてた。
手洗いの床壁周りは白色タイルで、洗面台は半円形の木製のものになっていた。
そして、2階への階段には小川三知の「泰山木とブルージュ」という名前のついたステンドグラスが入れられている。
泰山木の花は鳥の赤が反射してきれいなピンクに見えるが、実は白いガラスが使われているとのこと。
後で外から見てみると、ほんとに白色だった。計算され、デザインされたものだという。
こちらの玄関脇のガラスも小川三知のものだとか。
階段下に入れられたものは小川三知の系列だが作者は不明だそう。
そして応接室へ。
応接室の窓にも三か所、小ぶりなステンドグラスが入れられている。
こちらは宇野澤ステンドグラス工房のドイツのステンドグラスの流れを組むものだという。
系統の違う2種類のステンドグラスも見れて満足。
あまり長居もできないので、旧山崎家別邸を後にし、町歩きを続行・・