m's diary

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リクシルギャラリー・椅子の神様 宮本茂紀の仕事

2019-06-18 | 美術館・ギャラリー他

先日、リクシルギャラリーで開催中の「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」へ訪れてきた。

椅子張り職人として、又日本人初の家具モデラ―として第一線で活躍する宮本茂紀さんの携わった作品や資料の

展示を見ることができた。

モデラ―というのはデザイナーや建築家と職人との間を繋げる仕事だそうで、これまで数々の名だたる建築家やデザイナーとの

椅子の試作開発が行われたそうで、その開発された椅子の展示もいくつかあった。

 

 

今年の4月に発表されたばかりの佐藤卓氏デザインのソファ「SPRING」

自然素材と伝統技術にこだわった作品で、初めて使用するという鹿革張りだそう。

座り心地にもこだわり試行錯誤されたお話も興味深い。

この椅子のパンフレットがあったけど、そのお値段にも驚愕・・

試し座りしてみたかった・・

 

 

通常では見れない椅子の中身が見れるのも興味深い。

全てにおいてこだわりぬかれたソファ「SPRING」の断面。

普通クラスのソファの中身はどうなってるのか?比較できないのでどれほどすごいのかわからないけど・・

 

 

札幌のイタリアンレストランのために内装を手掛けたというザハ、ハディドの「フラッフィーチェア」の試作。

 

 

宮本茂樹さんが明治時代から現代までのクッション構造の変遷を職人へ教えるために作ったというスケルトン状の椅子。

明治時代のものには馬毛やバラバネというものが使われていたが現在になるとそれがウレタンフォームへ。

 

 

各椅子の座り心地も試すことができるように、試し座り用椅子も用意されてたので座ってみた。

なるほど、微妙に硬さや沈み具合が違う・・

 

 

旧鹿鳴館で使われていたという椅子の背や脚は見た目竹だけど、

 

 

実は木にわざわざ節をつけて、竹に見せかけたものだそう。

その木には漆が塗られ、蒔絵が施されているという。

  

 

実物はなかったけど、この「ZO」という椅子も面白いなあ。

文字通り象のイメージのフォルム。

 

 

Mychairはイージーオーダーチェア。

宮本茂樹さんの小柄な奥さんに合うためのSサイズの椅子づくりを思い立ったところから始まったという、

あらゆる体型やデザインの好みにも対応できる椅子の生産システムが考案されたそう。

この椅子は170cm用だけど、それより10cm以上低い私でも座り心地はかなりよかった。

自分の身長と体型にぴったり合った椅子に一度座ってみたいものだなあ。

 

 

他にも一枚の板から各パーツを切り出した椅子などなど、いろいろな椅子や椅子の中身も見ることができて楽しい展示だった。 

 

 

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