喫茶リョカンでゆっくりさせて頂いた後、旅館の方のお部屋も見学させてくださることに。
まずは浴室から。
ホーロー製の小さなプレートが可愛い。
脱衣所も風呂場内もモザイクタイルだらけだ!
壁に貼られているのは楕円の両端をカットしたような形のモザイクタイル。
床面は玉石タイルなのだけど、色味がなんとも言えず美しい!
浴室にもびっしりと天井まで、とても細かなモザイクタイルが貼り巡らされている。
更になんと、この浴室には天窓があって、とても明るいのだ。
こんな細かなタイルの目地なのに、ここまできれいに維持されているのが素晴らしい!
お隣の浴室、脱衣室も色違いのモザイクタイルで、タイル好きにはたまらないお風呂。
お部屋もシックで美しく、清潔。天井などはきれいに改装されているが、古い味わいのある部材はそのまま残し生かされている。
低めのベッドが設置されていて寝心地もよさそう。
更に素敵だったのは、タイルに囲まれた洗面ボール。
モダンなもので、とてもきれいに手入れされているのだ。お父さまである先代のご主人がとても几帳面な方だったそうで、その頃から抜かりのない手入れを続けてこられたという。
友人が発見したメーカーのマークは太陽のマークの「丹治製陶」
洗面台の前の床には、こんな可愛いモザイクタイルが貼られてる。
こんな洗面スペースがほとんどの部屋に一つずつついているのだ。
一階廊下突き当たりには共同の洗面&お手洗いがあって、中央部分がふっくらとアールを描く。
洗面台の縁もモザイクタイルで包み込まれている。
美しい~
そして洗面台前の床に敷かれたモザイクタイル。
先ほどのタイルと色違い。
階段上り口の垂れ壁も優雅に曲線を描き、
階段の壁は三角形にくり抜かれ、竹の飾りが風流。
二階へ上がると、共同キッチンが。
旅館の一部をシェアハウスにするために、一部屋をキッチンにリフォームされたのだとか。
使いやすそうでおしゃれなキッチン。
昔の梁が一部分そのまま残されている。
居心地よさそうな共同スペース。
こちらにもアールを描く洗面台が。
紺色と水色のモザイクタイルが貼られている。
下の出っ張りを押すと水が出る仕組みになってるバケツ。
今はオブジェに。
木製の灰皿スタンド。
こちらも相当古いものだそう。
あちらこちらに味わいのあるものが置かれていて、
先代のご主人が大切に保管していたものが使われている。
舟底天井の渡り廊下
こちらはゆったり広いファミリールーム。
床の間などがそのまま残されている。
天井の照明は大切に保管されていた大正時代のもの。
さすがにお部屋にぴったりマッチしてる。
床の間を横から。
床の間の天井は網代になっていて、その脇の天井も細工がされている。
こちらは二人用のお部屋。
やさしいラインの大正時代の照明。
風船のようなかわいい形。
このスィッチプレートも大正時代のもの。
現在は機能していないが。
廊下の型板ガラスの入った窓に、ペンギンマークの鍵を見つけた。
天井はこんな細工の入った木材がアクセントに入れられている。
鏡台。
脚のラインがいいな。
窓から旅館の壁面を。
少し前に杉皮を貼り替えられたそう。
この皮を貼り替えられる職人さんも今はもう少ないとか。
造り付けのクローゼットの引手もいいデザイン。
洗面台の前のモザイクタイルの別バージョン。
二階のトイレの扉にはこんな目玉焼きのような面白い型板ガラスがはめられてた。
目玉焼きガラスの横には、網入りガラス。
館内には大正時代からずっと保管されていたものと、女将さんが
骨董市などで見つけて来られたものなどが、美しく調和していてとても居心地がいい。
コロナで甲子園もなくなったりと、お客さんが激減し、最近シェアハウスとしてお部屋を貸し出すことも始められたのだそう。現在も入居者募集中とのことだったので、もしご興味おありの方はこちらへご連絡を。↓
竹家荘旅館(兵庫県尼崎市)
お部屋の時間貸しもされてるようです。