m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

信楽・陶芸の森

2022-06-06 | 建築巡り・街歩き【その他】

カフェ&ギャラリーOgamaから、陶芸の森まで、20分少々で行けるようだったのでぎりぎり最終入場時間までに間に合うかも~と、早歩きでやって来た。が、グーグルマップの時間は、陶芸の森の入口までだったようで、
観たかった展覧会の会場の陶芸館は最も奥の山の上!
行けども行けども全然たどり着かない~
汗をダラダラかきながら坂道ダッシュするはめに;

陶芸館までの道のりには信楽で焼かれた火鉢がずらりと並ぶ「火鉢ロード」
になっていて、これは後でゆっくり見たいと、とりあえず先を急いだ。


陶芸館では、「信楽・クラフトデザインのあゆみJAPAN STYLE」が開催中。
クラフトデザイン運動の指導者として活躍した日根野作三他の器やガーデンオブジェなどなど。
フォルムが素敵な器の数々、北欧ぽさもあり、懐かしさもあるデザインをいろいろ楽しめた。


陶芸館外壁。
信楽らしい雰囲気のタイルが貼られてる。


トイレへのアプローチの壁面と床のタイル。



扉の取っ手はやはり信楽焼のもの。


中庭のオブジェ。





帰り道は下りながら、「火鉢ロード」の火鉢を見ながら歩いた。
火鉢は信楽では明治から昭和初期にかけて主力商品として作られていて、
当時は全国シェア80%にも上ったそう。


信楽でも最もポピュラーななまこ釉の火鉢。


こんな絵付けがされたものもあった。
モダンだなあ。


絵付けのバリエーションも豊富。
こちらも素敵。
火鉢デザイナーなどが存在したんだろうか?!
「白たたき火鉢」と書いてあるように、白い釉薬を細かく叩きつけた
ような跡が全体にあって、その上から絵付けがされているよう。


いっちんで、葉の輪郭のラインを浮き出させたものも。


バラなどの花がワンポイント的に描かれ、塗り分けされている。


幾何学模様が素敵なデザイン。





これも変わってるなあ。
線引き火鉢と書かれてるが、釉薬をライン状に乗せてから
乾かないうちに上から更に描いたものだろうか?
面白い表現。


千段絵付け火鉢。
地模様のラインが細くて無数に入れられている。


こちらはいっちんで描かれた豪華な鳳凰模様。



萩流しルリ釉薬火鉢。
とても美しい文様が釉薬で描かれている。


茶系の釉薬で描かれたバージョンも。
べっ甲と名付けられているが、本当にきれい。


たたき付けといっちんを組み合わせたものも。


勢いのある力強いラインで描かれた八角火鉢。


ゴム抜きモダン絵付け火鉢。
液状ゴムを置いたところが白いラインとなって残ってる。



窓絵付け網掛け火鉢。

まだまだたくさんの火鉢があったがきりがないのでこの辺で。
今まで火鉢と言えば単色のものの印象だったが、
信楽ではこんなに表現豊かなものが様々な技法により作られていたのだなと、
火鉢ロード、とても楽しめた。

火鉢ロードは、陶芸館まで車で直行したら見ることができないので、
車の方はふもとの駐車場に停めて歩いて上がるのがおすすめ。


陶芸の森には、いくつか施設があるが、もう閉館時間を過ぎたので、建物外回りの園内をうろうろ。
さすがにプランターもやきものでできてる。






駐車場の車止めは、なんと陶器の犬。


ダックスフントのような犬が2匹寝そべっている車止め、かわいいなあ。


庭園内にはアーティスト・イン・レジデンスで滞在した陶芸家の作品も
点在してる。



ユニークなガーデンファニチャー





管理事務棟のチョコレートタイル。


陶芸の森に、信楽窯業技術試験場が移転するようで、
新たな建物が出来上がっていた。


このタイルも貼りたてのよう。



ガラス越しに、中にも素敵な陶板レリーフ作品があった。


陶芸の森を後にし、駅方面へ向かう途中。
ざらざらした質感と深いブルーが美しいタイル。



グレーから薄紫のグラデーションがきれいなタイル。


ガラスブロックと宇宙タイル。


タイルの宇宙~美しい~


陶器屋さんの店先に、徳利がずらり。
ちょうどお店の方が出ておられたので、これは?
と、伺ってみた。
収集された酒屋さんの徳利だそうで、名前は酒屋さんの名前、
白い徳利は瀬戸のもの、黒は丹波、茶は信楽のものだそう。
産地によって色が決まってるんだ?!


そして登り窯カフェ、という窯の中でお茶ができるカフェも発見。


もうお店が閉まっていたが、中を見てもよいとのことで。


昭和9年に築窯されたものだそう。


洞窟のような窯の中でお茶してみたかった。

たぬきだらけ。


野積みされた植木鉢。



そして駅へと戻ってきた。
数時間だったけど、久々に窯元の風景を楽しむことができた。

コメント
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