東窯工業のタイル見本室へ最後のお別れへ行った日、
とこなめ陶の森資料館へも立ち寄った。
こちらでは、杉江製陶所から出てきた発掘品が早速展示されていた。
「テラカッター」という箱に入ったタイルの試作品の展示がいくつかあり、結晶釉が現れたタイルはまるで宝石のよう。
裏足には三本杉の杉江製陶所の刻印が。
煙るような窯変タイルに、石のような肌合いの
これも結晶というのか?とても美しいタイル。
マットな釉薬がかかったものや、見た目は石のようなマーブルタイルなども。
「杉江製陶所 満州代理店」の陶製看板も圧巻。
文字も陶製、文字の背景は細かなモザイクタイルが貼られてる。
常設のコーナーには常滑のやきものの歴史の展示が充実。
ノベルティや動物のクッキージャー、かわいい。
流しもやきもの。
常滑のたぬきは信楽より素朴な感じ。
土管のパーツいろいろ。
こんなにいろんなバリエーションがあるんだ。
出来上がった土管を荷車で運ぶ際には、大忙しで、犬の手も借りたいほどだったという。
実際に犬が荷車を引いてる写真があった。
犬がそんな戦力になるなんて・・
井戸筒にクリンカータイル。
土管、井戸筒、クリンカータイル・・まさに杉江製陶所で作られていたもの
そのまま。
杉江製陶所の歴史は、常滑のやきものの歴史そのままと言っても過言ではないんだなと、あらためて思った。
井戸筒には一番上の印として縁に模様が入れられている。
りんずという模様を付ける器具。
花紋や幾何学文様などさまざまな種類があり、
その器具を使ったりんず体験もできる。
粘土にりんずを転がせて、文様をつけてみた。
他にもミニチュアの窯詰め体験や、急須のパーツを組み合わせるなど
体験コーナーも充実してた。
戦時中は、戦闘機の燃料製造に使用された耐酸性の呂号大甕なども作られ、
戦後はトイレなどの衛生陶器に応用されたという。
建物を装飾するテラコッタも。
常滑で作られてきたやきものを一通り見ることができた。
無料なのに分かりやすく充実した展示だった。
入口には電らん管型傘立てがおしゃれ。
すぐ隣には常滑陶芸研究所。
堀口捨巳設計。
紫いろのガラスブロックが入るエントランス。
壁面は薄紫のモザイクタイル貼り。
よく見るとグラデーションが入ってる。
階段にも細かなモザイクタイル。
駅への行き帰りで通った風景。
さわやかな色合わせのタイル塀。
下部がモザイクタイルなのも珍しい。
大善院というお寺にあったテラコッタに囲まれた照明?!
お寺にフランク・ロイド・ライト風?
大判の風合いのあるタイル。
穴あきブロック塀。
民家の玄関周りに貼られてたモザイクタイル。