甲子園会館の見学会終了後、2年前にできたという建築学部景観建築学科のスタジオ東館へやって来た。
見学ツアーの解説の際、こちらの壁面などに使われてるタイルは、学生が授業の中で焼いたと言われていたので、ぜひ見たいなあと。
旧本館に使われてるさまざまな意匠を踏襲し、アレンジして建てられたよう。
入口周りには日華石に水玉を彫り込んだデザイン、周りはテラコッタタイルと
ボーダータイルで装飾されている。
照明もライト風。
そして照明の下には打出の小槌がずらりと並んでた。
小槌は、旧本館で取り入れられてたデザイン化されたようなものでなく、
よりリアルで具象的な小槌にアレンジされていた。
同じ緑釉でも少しづつ色味を違えてるのも細かい演出。
緑、青緑、青に近い緑、緑にに近い緑、、
そして面白いなと思ったこの壁面。
建物から飛び出すように、壁(柱?)が出ているのだけど、そのコーナー部分にもテラコッタタイルの一部分が飛び出てる。
一見、ポロっと取れないかな?と思うような危うさで、
ぶつかれば、怪我でもしそうな装飾だけど、現代の建物で、
あえてこのようなデザインにしたのが興味深いなあ。
柱の前は広場的な空間になっているので、人の通りがあるところではないので
問題はなさそうだけど、面白いデザイン!
外からの柱がガラスの壁を突き抜けて内部の柱にもなっていて、
外との一体感も感じられる。
建物内もライトの家具を復刻したような椅子もあったり。
打出の小槌モチーフのプランターなんかもあった。
ここから旧本館。
ツアー時に、ちらりと見えた炊事室の布目タイル。
前回は気づかなかったけど、他にもタイルが使われた部屋などがあるのかな?と尋ねてみると、見れるところではトイレの中もタイル貼りとのこと。
トイレに入ると開けてびっくり、床も壁も広範囲に渡って、布目タイルがびっしりと貼られていて、個室内にも布目タイルが貼られてた。
新しいものだと言われていたが、すごく味わいがあって、微妙に様々な色合いが混じり合ってる。
新しく作られた部分にしても、これほど贅沢なタイル使いをするのは、
よほどこだわりがないとなかなかできないものでは?!
こういった建物に囲まれて学生生活を送れるのはとても恵まれていて
うらやましい。
これらの建物を修復しつつ維持し、一般にも見学会を開いてくださってる
武庫川女子大学には感謝しかない~。