m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

京都タイル巡りと泰山タイル展他

2024-03-30 | 建築巡り・街歩き【京都】

泰山タイル展のあった日、西院から建具屋さんを経て、タイルを巡りながら会場へ。
通りすがりに出会うタイルは、何度か見たものばかりだけど、通るとついつい観察したくなる。
布目のついたボーダータイル。
目地を通して縦と横で貼られたタイルは、端正で美しい。


ここのタイルの奥深さ、味わいも最高〜


深緑から茶系の渋い色味の中に、明るめの差し色が入って、惚れ惚れ。



この日もじっくり味わえた。
突然なくなってたりしたら、ショックなので、通る度に撮って味わっておく。



自転車で、目的地まで行く時は、できるだけ通ったことのない道を選択し、時には路地を分け入り、横道にそれ、なかなか目的地に到達しないこともしばしば。
三条商店会から路地を入ったところに、やや新しめのタイルの貼られた町屋を発見。
(以前写真撮ってた所だったと後ほど気づく)






看板が小さく出ていて、ランチもやってるようだったので、中も気になるし、ここでお昼を済ませていくことに。



店内は、すっきりと改装されているようだったが、窓の建具などは、古いままの箇所もあり、トイレの可愛い小さな棚も大工さんがそのまま残してくれたと言われてた。
表のタイルは、元々はブルーのシンプルなものが貼られていたそうだが、イタリア製のものを大工さんが貼ってくれたのだとか。
この町屋にぴったり、センスのいい大工さんだなあ。


ミックスランチだったか?を頼む。

デザート付きで、自家製のラズベリーが贅沢にたっぷり入ったチーズケーキが美味しかった。
ケーキ付きで1000円とお得。


周辺をぐるりと。
タイルと面格子。







細かなモザイクタイルと面格子。

面格子は、シンプルなパターンの組み合わせだけど、なんだかおしゃれ。



植木鉢がアクセントを添える。

大小のアーチ窓が並ぶ喫茶店鈴屋。
カレーが美味しいようで、
ここも一度入りたいと思いつつ忘れてた。
次回こそは、ここで。







インパクトのある像の立つ建物は、法律事務所。法の女神像だそう。







建具店にようやく到着。
扉を額に見立てて使おうと、2点購入したが、この大きめの狐格子のつく扉もいいなあ、、
2枚セットと言われたけど、、自転車の前カゴに積んでみたが、どう考えても無理そうで断念。





タイルならぬ石貼りの腰壁に型板ガラスの入った木製サッシ、面格子とのバランスが良いなー
2階にもモザイクタイルと、小さ目の面格子も。


そして、前回見つけた様々なタイルが乱貼りされた壁面にも立ち寄る。
一部駐車場のようになっているのだが、ちょうどこの日は、車が1台しか停まっておらず、じっくりタイルを観察できた。



色、形、様々なタイルが有り合わせのようだが、バランスよく貼られている。



所々に、波型文様のレリーフタイルが入っていたり、中央部分が凹んだお皿型タイルがあったり・・



トルコ釉の発色のきれいな工芸的なタイルも。








昭和レトロなプリントタイルなども混じり、



かまぼこ状やねじねじ状のモールディングタイル、ガラスモザイクなども。


階段のヘリに使うようなタイルもあったり、






とにかく広範囲に貼られていて、どのような意図で作られたのか気になる・・







このお花のような形のレリーフタイルも可愛い。
(後ほど、大仏タイルのカタログに載っていた「にちりん」だと気づく)
帽子をかぶった女性のレリーフも。



この辺のプリントタイルもレトロなデザイン。


マイルドな白&グレーのタイル。


細かく金色味を帯びた結晶のようなものが浮かぶ黒渋いタイル。


こちらのタイルも、通る度に何度も撮ってしまう好きなタイル。


中津の西田ビルのタイルにやや似てるが、小さな壁面の中に様々な表情のものが混ざる。


一枚一枚、結晶の出方が違い、どれもがなんと魅力的なのだろうか。



タイルという名の宝石だなあ。
うっとり。。
案外、B級品ばかりを集めて貼られたものかもしれないけど、
自分にとってはS級~


そして、ひたすら自転車を漕ぎ漕ぎ、泰山タイル展の展示会場へやってきた。
会場は、昭和48年まで泰山タイルの製陶所があった東九条の地にあるギャラリー。
私はとにかく前回個展においで頂いた池田先生にご挨拶したくてやって来たのだが・・この日も先生と奥様がおいでになられて、お話することができてよかった。
たっぷりと釉薬がかかった泰山タイルの建築用装飾陶器たちにもうっとり。


今はなき建物のタイルたちも。







吐水口いろいろ。
熊の吐水口って、初めてみたかも。
ライオンと違ってちょっとまぬけな感じがいい。



帰り道、、
型押しタイル貼りの旧医院の建物。





理容サイトーは、タイルと面格子、入口横にはガラスブロック。



モザイクタイル貼りのビル。
将棋の駒のような形の窓が面白く、1階は、
おもしろいデザインの面格子。





郵便受けのあるタイル壁。


白い面格子にバラが映える。


モザイクタイルの腰壁に、花が咲いた植木鉢が等間隔に並ぶ。

飴色のふっくらツヤツヤモザイクタイル。

そして以前一度お邪魔したことのある喫茶Q Qに差し掛かる。

お店は扉が閉ざされ、見るからにやってなさそうな雰囲気だったが、、
扉をよく見ると、openの文字。
思わず中へ。

扉を押して入ると暗闇だったので、やっぱりやってない?!
と思ったが、お客さんが他にいなかったので、照明が消されてたようだった。




汗を掻き掻き自転車漕いでやってきたので、
アイスコーヒーを頼む。
ほっと一息ついてから西院駅へ向かったのだった。











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