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Bridge Studio(旧岡本医院)展示兼内覧会へ

2023-12-04 | 建築巡り・街歩き【京都】

竹田から浄土寺の方へやって来た。
築約90年の旧岡本医院の建物が23年間空き家だったところ、
手入れされ、今後、シェア工房やアーティストインレジデンスとして活用されるとのことで、この日は展示兼内覧会が行われていた。


タイル貼りの外観、
入口扉上部には「内科・小児科岡本医院」との表示が。



玄関を入ると、下駄箱の上には小さなアーチの小窓。


受付窓口らしき小窓も。


腰壁には、タイルが貼り巡らされていた。
所々に結晶が浮かび上がる黄金色の表情豊かなタイルと縁取りの
モールディングタイルも。


たたきには、モザイクタイルで模様が描かれている。
旧杉江製陶所カタログでも見た定番デザインの模様。
美しい~



周囲は濃い目のタイルで縁取られて、排水溝の蓋も可愛くデザインされていた。


傘立てなのか、大きな甕。
獅子の顔が貼り付いていた。


建物は、洋館の診療棟と後方に和館の住居棟に分かれていて、
玄関ホールのその先は和室に。


玄関ホール床は、市松模様の寄木貼りがモダン。


まずは、洋館部分の2階へ。
2階は待合室になっていたとのこと。
窓が多く、開放感があった。
23年間空家だったというので、ここまできれいにお掃除されるのは、大変だったことだろう。


置かれていたテーブルや椅子、コーナーのキャビネットも
さすがにこの空間にぴったり。


天井がこんなに装飾的なのにも驚いた。
四隅には、デザインされた換気口もついている。


続きのお部屋も広々としていて、


天井も格天井に。


同じデザインの換気口かと思ったら、



同じようで、微妙に違っているのが面白い。


扉の向こうは、和館になっていて、



松梅竹が彫り込まれた欄間は豪華で、


床の間も、様々な木材が使用されていて、削り跡で表情をつけたものもあり、こだわりが感じられた。











和室の天袋の扉には、古代エジプト壁画風の模様が描かれている。
和室にこんなデザイン、モダンでおしゃれだなあ。





和室の窓から見えた丸窓。


丸窓の見えた所は、御手洗いのようだったけど、通路に荷物があって、これ以上は近づけず。
和室から見えていた丸窓は、この右手の壁面にあるはずなので、
この小さなスペースに二つも丸窓が付いているようだった。
真ん中は、開閉できるみたい。


1階の和館の方では、ニューヨーク在住のアーティスト、オーガスト・ヘンリーさんのアートが展示されていて、ご本人も在廊され、片言の日本語と英語でお話することができた。
布に水彩で描いたという紅葉をイメージした作品は、温かみがあって美しい。




布の後ろに入るように言われたので入ってみると・・
光を通して布の紅葉に透け感が出て、正面から見るのとは又違った感じがきれいだった。
午前中に見てきた本物の紅葉のように、光を通すと葉に透明感が増してきれいに見えるのと同じ効果が・・


お庭の紅葉した鯉のぼりは、ガラスへの反射効果も考えられているそうで、
この和館の雰囲気にもぴったり合った展示だった。


1階の旧診察室だった部屋では、残置物のフリマも行われていた。
今後も修理や片付けなどお手伝いの募集もされるとのこと。
23年間も眠っていたこのような素敵な旧医院が活用されることになって、
見学もさせて頂けて有難い限りだった。


見学を終えた後は、あまり歩きたがらない娘を連れてたので、カフェへ行くことに。
途中、ブルーのタイルに覆われたマンション発見。
4階建て全面タイル貼りが圧巻。


ブルーのタイルの濃淡も美しい。



川沿いに鈴なりのミカンが見えた。
黄色がかわいい~



そして近くのカフェ、ゴスペルにやって来た。


が、しかし、扉は閉ざされ、本日貸切とのこと。
がーーん。
カフェを探しつつ歩く・・
もう一軒見つけたけど、外から見るに満席で、カフェ難民状態に。


前から気になってた、ウィーンのセセッション風味のある絵が描かれた陶板。



スクラッチタイルの建物の壁面に、こんな陶板がずらりと並ぶ。



医学図書出版会社のビルのよう。



そして、以前、外観だけ見て素通りした建物のカフェ、
ここも人気のようで、数人の列ができていたので諦めようと思ったら、
ちょうど入れ替わりで、待たずに入れることに。


チーズケーキと、



スコーンを、娘とシェアした。
スコーンは、サクサクした食感で、チーズケーキも濃厚で美味しかった。



可愛い店内。

ひと休みしてから、バスに乗って河原町まで。
自分一人だったら、歩いてたが・・
バスは激混みで、道も混んでてなかなかたどり着かず。
河原町着いてからは、娘の行きたかった店に行ったり、あちこちウィンドウショッピングを。


新京極のお土産店「京の四季」の看板がかわいかった。
真ん中の木の部分は陶板のようで、周りはカラフルなステンドグラス。


お店の床も、こんなタイルが貼り巡らされてた。


渋い色の取り合わせがよかったタイル壁。


鮮やかな青いモザイクタイルが階段ホールにびっしり貼られてた飲食店のビル。
最後にデパ地下寄って帰途につく。
この日も一日よく遊んだ。


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