雲南市北港を散策した後、やって来たのは蔡家。
地主さんだった家だそうで、規模も大きく門からして立派。
こちらの家も台湾の伝統的な家屋、三合院で建てられている。
コの字型の住宅には何世帯かが住めるようになっていて、こちらの住居では現在一家族が住まわれてるそう。
そして、やはり屋根の上にはマジョリカタイルと陶片装飾が帯状に並ぶ。
なんとこちらはそのタイルが上下にも帯状に入れられていて、三段という豪華さ。
牡丹やバラがモチーフのタイルが並ぶ。
こちらのお家は最初の家と違って比較的、同じデザインのタイルが一列に並べられているようだった。
正面の神様やご先祖を祀る「大廰」の入口前の装飾はやはりとても華麗。
正面の壁面に入れられたブルーとピンクのタイルの裾にはひらひらとした装飾がつけられていていたが、
こういう裾につけられた装飾は初めて見るような・・
こちらのひらひら装飾は洗い出し仕上げで造られているようで、更にその上に装飾も。
そしてコウモリを模したという装飾も付けられている。
コウモリは福を呼ぶ動物とされているので、意匠としてよく使われているようだ。
この扉周りの装飾は火を表しているのだそう。
神様やご先祖様が祀られている部屋にあった色ガラスの入った扉。
こんな型板ガラスも
照明も中洋折衷のようなデザイン
このご先祖様を祀る台に施されていた装飾は、台湾の伝統工芸の技術で造られた貴重なものだそうで
木を彫り出しているのでなく、木で造ったパーツを貼り付けてつくられているのだそう。
細かいパーツに驚く。
家を通り抜けて裏庭へ出ると、壁を支える補強の柱が見られた。
補強されながら長年使い続けられてきたようだ。
屋根の下につく葉っぱ状の模様も火を表すものだそう。
裏庭に面した屋根部分にも抜かりなくマジョリカタイルが貼られている。
裏庭にあったジャックフルーツの木
外にもこんな鈴なりのパパイヤの木があった。手は全くかけてなさそうだけど・・
台湾では家の庭でも簡単に南国フルーツが栽培できるんだろうか~ うらやましい。
今度は建物の外回りへ。
屋根の妻部分には丸窓を囲むバロック風の豪華な装飾が見られる。
こちらの装飾は丸窓の両脇には獅子のような動物が2匹
綱や房飾りも見られ、中華風と洋風が混じったような意匠
そして外側周りの屋根の上にもマジョリカタイルがびっしりと・・
こちらもやはり三段にタイルが入れられている。
たっぷりとマジョリカタイルを見せて頂いた。
これだけのタイルがふんだんに使われた家なので相当な富豪なのだろう。
しかしすでにもうここがどこなのかもわからず、、
連れてきてもらわなかったら、とてもこんな家を見つけ出すことはできないだろう。
ほんとに有り難いことだなあ。
近くにあったアパート。
これってひょっとしてモザイクタイル貼り?!
よく見るとやはり全面モザイクタイル貼りに、花と菱形部分の中は淡い色合いの玉石タイルが
敷き詰められてた~これは可愛いなあ。
そして更に、マジョリカタイルツアーは続く・・