二日目の最終は、宮城県の仙台からバスで約30分の重伝建保存地区のある村田町までやってきて宿泊。
翌朝、石巻へ向かうまでの午前中に、町内を歩いた。
村田町は、仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として、江戸時代には、紅花、明治には、繭の集散地として栄え、当時からの蔵造りの建物が連なる。
旧大沼家住宅は、江戸時代から紅花の取引で財をなし、その後生糸取引に転向、大正期から昭和初期にかけては、味噌醤油製造販売を手掛け繁栄。
現在、建物は村田商人やましょう記念館として公開されている。
こちらでマジョリカタイルが見れると聞いてやってきた。
囲炉裏のある二層吹き抜けの茶の間。
とても天井が高い。
御手洗やお風呂にマジョリカタイルがあると伺った旨、尋ねてみると、
案内してくださった。
手洗いスペースをコの字に囲むように、タイルが貼られている。
白い正方形のタイルの上にはマジョリカタイルがずらりと並ぶ。
手洗いから回り込むように、タイル壁が続き、その壁に合わせてぴったりとカーブを描く役物タイルが使用されている。
その幅に合わせてマジョリカタイルも幅をカットして合わせたものが使われているなど細かい仕上がりに。
トイレの個室内もずらりと。
更に奥の元風呂場にも、ハーフサイズの横長マジョリカタイルが貼り巡らされていた。
風呂場天井も湯気抜きのある、傘を開いたような凝った造りに。
床にもマーブルタイルが貼られてた。
江戸中期創業の大沼酒造店。
唐破風屋根のついた豪華な庵看板がついていた。
タイル貼りでなんだかモダンな蔵。
タクシー会社の建物。
看板の文字が、、
玉石タイルの貼られた壁面。
阿部屋菓子店。
こちらにもアールの美しいショーウィンドウ下部にマーブルモザイクタイルが貼られている。
おまんじゅうを買って撮らせていただく。
美しい〜
2階が修復中だったこちらの建物は、カネショウ大沼邸。
雑貨&お土産店兼資料館にもなっているようで、中へ入ると、女性の店主さんがにこやかに迎えてくださった。
こちらは、紅花商家だったお家で、村田町の歴史を語り継いで行くために、
本も執筆されたお話などいろいろと伺い、長居をしてしまった。
紅花茶とお菓子をお土産に購入。
元は喫茶店?のような廃店舗の腰壁に貼られていたコラベル型のタイル。
色合いが何とも言えず渋い。
きらきらとした結晶も美しいな。
ドアノブも。
もう一軒地元の和菓子屋さんにも立ち寄る。
みそ味が香ばしい蛇藤まんじゅうや、村田町特産のそらまめまんじゅう
グリーンパール納豆、工場直売所なるものが。
職人手作りの納豆だそうで、工場見学もできるかな?と思いきや、外部からの菌の侵入を防ぐ為に見学はできないとのこと。
納豆を使用したお菓子などを購入。
とあるガレージに置かれた木彫りの数々に思わず吸い寄せられる。
お家の方がちょうどおられ、ご主人が手彫りされたものばかりだという。
なんだか独特で力強い木彫りたち。
植物の種子などを使用して作られたものなど・・
いろいろと見せて頂けた。
内科・小児科の洋館医院も発見。
今はもう廃業されているようだ。
懐かしい型板ガラスもあちこちで見かけた。
この後は、午後からの観慶丸の見学会に向けて、仙台へ戻り、石巻へ向かった。