m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

酒宴菜乃庵他

2019-08-11 | 純喫茶&リノベカフェなど

こだんさんの個展へ伺う前にOさんと天王寺でランチしていった。

大正時代に建てられた築100年の古民家を改装したというお店「酒宴菜乃庵」へ。

 

 

周りがあやし過ぎる界隈なので、塀に囲まれたこの邸宅はまるで異空間。

 

 

門をくぐると、左手にはお庭もあっていい雰囲気。

 

 

玄関。

 

 

庭に面したお座敷に案内された。

夏の設えの簾戸が入れられていて涼し気。

 

 

手吹きのゆがんだガラス越しに庭の緑が目に入る。

 

 

千鳥と波模様の透かし彫り。

 

 

涼し気だなあ。

 

 

奥には椅子席、カウンター席もあり、

 

 

廊下を進んで、

 

 

階段を上がると、二階席も

 

 

ランチは一汁八菜の農家のお昼ごはん1000円を頼んだが、

 

 

とてもヘルシーで種類は多いのだが、やや物足りなかった;

 

 

ディティールマニアのOさんがトイレの前のガラス窓の鍵にペンギンを発見。

これはかなりレアなものだとか。

 

 

ランチを堪能し、外へ出たら灼熱の暑さ・・

天守閣の乗るインパクトあるホテル醍醐のタイル。

 

 

 

 

 

裏面はきれいなブルーのタイル。

 

 

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こだんみほ×木工房koko作品展「懐古小路」へ

2019-08-09 | 美術館・ギャラリー他

今日から大阪メトロ田辺駅南側 須田画廊で始まったこだんみほ×木工房koko作品展、「懐古小路」(~13日)へOさんと一緒に訪れてきた。

前回の銭湯タイル展で、初めてタイル絵を拝見して、とても可愛く感激したので今回も楽しみにしてた。

 

 

銭湯の靴箱の扉に添えられた花のモザイクの緻密なタイル画。

小さなモザイクがひとつぶひとつぶちゃんとぷっくり浮き上がってるのが可愛い!

 

 

木工作家さんとのコラボの古材を使ったシリーズも素敵で好きだなあ。。

 

 

色とりどりのタイル、オルゴール付きの作品も。

 

 

ぷっくりと立体感のあるタイル絵作品も可愛いけど、こんなマットでレトロ感たっぷりなのもいいなあ。。

 

 

これは私も豊川の路地で見たタイル。

実物を見て、色も形もレアで可愛いと思ってたけど、まさにそっくりに再現されていた!

 

 

また見たことないタイルスポット、滋賀の八日市の路地のタイル。

とっても鮮やかでモダン、こだんさんが教えてくださったヴォーリス建築と遊郭跡の延命新地と一緒にぜひ見に行きたい、

と、Oさんと即座に話がまとまった。

他にも素敵な作品がたくさんで、じっくり見入ってしまった。

 

 

ステキなグッズもいろいろ。

 

 

そして前回もチャレンジしたワークショップのタイル模様のノート作りも楽しませてもらった。

新作のデザインの中から、Oさんは金魚を選んだので、私はカニにすることにした。

 

 

ひたすらカッターで切り抜き、レイアウトして貼り付け、完成!

 

 

Oさんの金魚バージョンとツーショット。

今回も長居させて頂き、楽しませてもらってありがとうございました!

 

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【藤屋御本陳&アルプス温泉】

2019-08-08 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

渋温泉から長野駅へ戻ってきた。

レンタカーを返した後、建物見学&夕食を兼ねてやってきたのは藤屋御本陳(陣ではないらしい・・)。

 

 

前身の御本陳藤屋旅館は江戸時代の創業に始まり、加賀百万石前田家などの本陣として、参勤交代の常宿となっていたそう。

現在の建物は大正13年に善光寺仁王門の再建を担った宮大工・師田庄左衛門により建てられたという和洋折衷の建物。

 

 

現在は改装され、ブライダル&レストランとして営業されている。

前回家族で長野へ来た時はブライダルフェア中でランチはできず、見学だけさせてもらったことがあったのだけど、

内部は新しく改装された印象だった。

 

 

この日はディナーだったので、夜の雰囲気もよくて、ダイニングルームは照明が落とされ、

テーブルにはランプが灯されていい雰囲気だった。

アラカルトで頂いたイタリアンの食事も美味しくて満足。

 

 

食後には館内を少し案内してもらうことができた。

1階のサロンは前回来た時より更に手が加わったようで、、オリジナルらしきタイルが貼られた暖炉がカウンターで隠れてしまい

ゴージャスな龍のレリーフと鬼瓦で装飾されたカウンターキッチンに生まれ変わってた。

 

 

カウンターに貼られてたタイル。

 

 

床のタイルもカラフル。

 

 

壁面に一部貼られてたタイル。

 

 

三層吹き抜けの空間にかかるX型の大階段は総欅造りだそう。

 

 

2階の中ホール。

折り上げ格天井はオリジナル?

 

 

 

 

 

2階の待合は和風な造りがそのまま生かされて

 

 

こんなレコードプレーヤーも片隅に残されてた。

 

 

3階の大ホールは7mの吹き抜け

 

 

 新しく入れられたというステンドグラスも。

 

 

古くからある備品の得点ボードを再利用したものなど、館内は新と旧がうまく調和していた。

 

 

ラウンジは坪庭が眺められ、欄間が生かされた和の空間。

 

 

舟底天井の渡り廊下は雰囲気たっぷり。

 

 

ライトアップされた坪庭。

 

 

渡り廊下を突き進むと、離れがあり、旅館時代にVIPルームだった「本陣の間」が貸し切りの個室に。

隅々まで丁寧に案内して頂くことができた。

 

 

この後は夜行バスで帰る予定だったので、銭湯で汗を流していくことに。

 

 

見つけておいたアルプス温泉へ。

 

 

またまた入浴中、他のお客さんがおられない空白の時間がやってきて・・

了承を得てモザイクタイル画を撮影。

 

 

灯台を表わしたモザイク画だそう。

男湯の方は同じデザインの色違いでブルー系のモザイク画になってるとか。

旅の最後もタイルで締めくくることができてよかった。

 

 

今回も丸二日間、タイルと建築を巡る楽しい旅ができた。

タイル友の会として、行く先々でタイルの美しさと貴重さを説いて回ることもできたかな?!

今回もいろいろと情報をくれたタイル友の会のみんな&ぷにょさんに感謝!!

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【渋温泉の町歩きとタイル】

2019-08-07 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

長野へ戻るまでまだ時間があったので、小布施へ立ち寄る予定だったが、渋温泉街を歩くのもおもしろそう!

と急きょ立ち寄ることになった。

車を駐車場に停めて歩き始めると見えてきた、元旅館の金具屋別館臨仙閣の建物。

 

 

臨仙閣の玄関周り。

内部もとても気になるが、ずいぶん前から営業はされておらず、公開もしてないとのこと。

 

 

大胆なフォント・・

「ひしや」と書かれているようだけど、ちょっと考えないとわからない;

  

温泉街の石畳の通りを歩く。

雰囲気があっていいなあ。

 

 

 

 

渋温泉には九湯の外湯がある。四番湯・竹の湯。

角間温泉同様、宿泊者以外は入れないのは残念だけど・・

 

 

タイル探しも忘れずに、

 

 

お店の床に貼られてたモザイクタイル。

 

 

独特な渋い色味のタイル。

 

 

パズル風タイル。

 

 

手でちぎった風のチップタイル。

 

金具屋の前にさしかかった。

ダメ元で見学をお願いしてみたけどやはりだめだった;

 

 

金具屋の外観だけ写真に収める。

 

 

温泉玉子が売っていたので買ってみた。

ゆでたまごじゃなく、黄身がとろとろの温泉玉子は食べにくかった。

自分的には高温の温泉水で茹でた固ゆでの玉子が好き。

 

 

金具屋以外にも内部が気になる立派な旅館がぽつぽつある。

 

 

 

 

外湯は宿泊客のみだけど、足湯は入れるみたい。

 

 

こんなタイルも珍しいなあ。

 

 

昭和レトロな射的場もあった。

 

 

立派な唐破風のついた旅館の入口。

 

 

持ち送りのデザインも変わってる。

 

 

 

 

細かい布目の和風のボーダータイル。

 

 

とても深いブルーのタイル。

 

 

きれいだ~

 

 

こちらは深みのあるグリーンのタイル。

 

 

グリーンの濃淡が美しい~

 

 

夜になるとネオンが光るであろう、こんな路地も発見。

 

 

スナック333

思わずベトナムのビールを思い出してしまった。

 

 

同じ路地にこんな看板も。

 

 

プラスチックの切り絵風の看板。

 

 

何と向かいの壁には、こんなモザイクタイル画もあってびっくり。

 

 

なにかの物語の一コマのようなモザイク画。

スナックのある路地には似つかわしくない・・

 

 

路地を進むとびっしりとタイル貼りの建物が。

 

 

何気に前を通った旅館小澤屋の塀にも、

 

 

モザイクタイルがびっしり。

渋い取り合わせ。

 

 

先ほど見たのと同じようなタイル。

前の黄色の花とのコントラストがきれい!

 

 

元たばこ屋のショーウィンドウらしきものも

 

 

モザイクタイルがびっしり。

オレンジとグリーンのタイルが可愛い。

 

 

 

 

微妙なラインが入ったモダンなタイル。

 

 

そして古そうな三角屋根の洋館を発見。

 

 

急な傾斜地に建っていた下見板張りの建物で、

何の建物だろう~と見ていた時、タイミングよくお隣の建物から持ち主の方が出て来られた。

伺ってみると、住宅だったようだけど、長らく倉庫として使ってる、とのこと。

 

 

中が気になったので伺ってみると、1階部分を見せて頂けた。

天井はティンパネルが貼られていてびっくり。

 

 

 縁取りの装飾が細かい。

 

 

間口は狭いけど、奥行きがかなりありそう。

 

 

持ち主の方が、更に上に大正時代の建物がある、と言われたので見せて頂いた。

 

 

斜面を上がると見えてきた建物。

 

 

もう廃墟化してるようだったけど、、

「庵心亭」?と看板が下がってた。

旅館の離れのような雰囲気。

 

 

その高台から見た洋館の屋根。

 

  

更に先を行くと、旅館よろづやにはモザイクタイル貼りの円柱が何本も立ってた。

こちらの本館には登録有形文化財になっている純木造伽藍建築の桃山風呂というのがあるようだ。

HPで見るとすごそう・・

 

 

縦長の細かいモザイクタイル貼り。

 

 

渋温泉から安代温泉に突入。

安代温泉の共同浴場、安代大湯。

 

 

この建物の周りには細かい布目地のボーダータイルが縦にびっしり貼られてた。

 

 

飴釉の濃淡がきれい。 

 

 

側面には窓がリズミカルに並んでる。

ネットで見ると、中はモザイクタイル貼りの温泉のよう。

 

 

旅館安代館は明治35年創業。

築100年以上たつ木造三階建ての内部には朱塗りのらんかん橋や傘天井があるらしく、興味深い。

 

 

閉ざされていたが、元旅館の佇まいを残す建物。

 

 

 

 

最後にすごくきれいな釉溜りのあるタイルを見ることができた。

 

 

思い切り凹凸のあるタイルにたっぷりかかった釉薬。

溜まったところの発色がとても美しかった。

 

 

渋温泉の町歩きを堪能!

温泉街はやはり風情があって、歩くだけで楽しく、タイルもたくさん見つけることができてよかった。

この後は長野駅へ向かった。

 

 

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【旧志賀山文庫・ザファームハウス】

2019-08-05 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

旧志賀高原ホテル(志賀高原歴史記念館)を後にし、ランチを予定していたザファームハウスへやって来た。

こちらの建物は渋沢栄一の孫が昭和13年に東京に建てたものを移築したもので、

平成17年まで志賀山文庫という資料館として使われていたそう。

 

 

現在は志賀高原ビールの醸造元の「玉村本店」所有のレストランになっている。

 

 

栗の木が使われているというシンプルだけど落ち着いた内装の玄関。

 

 

 

 

階段を見上げる。

2階は残念ながら立ち入り禁止。

 

 

飲食スペースは元の姿を残しつつリノベーションされていた。

 

 

厨房とを隔てる壁にはこんなガラスの小窓風のものがあったが、

実は壁と壁の間に仕切りの扉が収納されていて、その扉のガラスが小窓を兼ねてるそう。

 

 

カウンターを支える鋳物の脚は以前の建物で使われていたものを再利用されたという。

 

 

真鍮の取っ手もいい感じ。

 

 

いい味わいの鉄の扉は酒造工場のものをリサイクルしたもの。

 

 

ランチはいくつかの選択肢の中からハヤシライスのセットにした。

朝食からお腹いっぱい食べていたので、志賀高原ビールは飲める余地なし;

 

 

食後は展示室として使われている部屋を見せてもらった。

元食堂で、カウンターの跡が残されている。

 

 

部屋の壁に沿って造り付けのベンチもあった。

 

 

 

 

こちらは前日に訪れた、レストランのすぐそばの上林温泉ホテル千寿閣。

昭和3年創業のホテルで、新しく改装されているそうだが、入口にオリジナルのステンドグラスが残されているとか。

 

 

入口のステンドグラスを少し見せて頂いた。

 

 

 

 

 

扇モチーフの和風でシンプルなステンドグラス。

 

 

 

 

 

吹抜けの玄関ホール。

 

 

 

 

 

こちらも前日にお茶しに伺った、近くの猿座カフェ。

 

 

レモンパフェとレモネードのセットを食べたけど、爽やかでボリュームもたっぷり。おいしかった。

 

 

この近くには冬になると温泉につかる猿が見れるという世界で唯一の場所、地獄谷野猿公苑がある。

外国人に超人気のスポットだそう。

 

 

そして、ちょうどこの志賀高原では紫陽花が満開。

 

 

あちこちで大輪の紫陽花を見かけて、ついつい写真に撮ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

この後は某所へ立ち寄った後、渋温泉の町歩きへ繰り出した。

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【旧志賀高原ホテル・志賀高原歴史記念館】

2019-08-04 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

 

 

角間温泉の越後屋へ泊った翌朝は、旧志賀高原ホテルへやって来た。

志賀高原ホテルは欧米人観光客の誘致の為、国策ホテル(上高地ホテル、志賀高原ホテル、野尻湖ホテル)

として昭和12年に建てられたホテル。

 

 

 

車寄せには石を積み上げたような柱がインパクト大。

 

 

建物の一階部分も同じく石貼りに。

建物は4階建の山小屋風の外観。

 

 

玄関。

 

 

玄関の天井には瓶の底が集まってできたようなステンドグラスの照明が。

 

 

玄関の両サイドには馬に乗った騎士のステンドグラスがはまっている。

 

 

玄関扉を開け、中へ入ると、目の前には大きな石造りの暖炉が圧倒的な存在感を放っていて、

まるで外国?!のようなスケール感が漂ってる。

設計はドイツ人設計指導者によるものだそう。

 

 

煤で所々黒くなった石の暖炉は迫力満点。

周りには薪が山積みされてて、今も薪を燃料に火が灯されてるようだ。

 

 

重厚感のある受付カウンターと柱。

 

 

柱もカウンターも足元はシックな色味のタイルが貼られてた。

 

 

開業当時は延べ建坪は1280坪、計56室の部屋があったという。

昭和20年から昭和26年の間はアメリカ軍により接収され、米軍のレジャー施設としても使用されていたことも。
 
昭和40年には長野冬季オリンピックアルペン競技の舞台にもなり・・

その後スキー客の減少により平成12年に廃業。

現在は建設当時の建物である正面玄関と左側建物一部を修復再生し、志賀高原歴史記念館として公開されている。

 

 

淡い色合いが美しいステンドグラス。

 

 

 

 

 

1階奥の壁面の両サイドにもステンドグラスがはまっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階へ上がると、階段ホールにも花の模様の可愛いステンドグラス。

 

 

 

 

2階の回廊。

壁は板と板の間に竹が組み込まれ、和な要素も取り入れられてる。

 

 

2階の回廊には日本画が何枚かかかってた。

白樺の額縁が絵にマッチしてていいなあ。

 

 

こちらは元娯楽室のようで、ルーレットの台などが残されてた。

現在は喫茶室となっていて、ここで後ほどお茶することに。

 

 

残されてたルーレットのボード。

白樺の木も内装に取り入れられていて、山小屋風感アップ・・

 

 

 

 

 

座り心地のよかった椅子。 

 

 

喫茶のテーブルはゲームテーブルを再利用したもののようだった。

 

 

カフェラテを飲んで一服。

 

 

喫茶室には石積みの壁にタイルを組み込んだ壁面もあった。

 

  

そして三階へ。

こちらは元ビリヤードルームだそう。

1階、2階より天井は低めだけど、広々とした空間。

 

 

真ん中には暖炉。瓦のような質感のタイルが貼られた暖炉に、

猪の首や鳥のはく製などワイルドなインテリア。

 

 

 

 

 

3階にもステンドグラスがあり、

 

 

エンブレム風のデザイン。

 

 

そして圧巻だったのは、2階にも掛けられてた日本画と同じく、京都府出身の日本画家、西山英雄の壁画が部屋を囲む。

 

 

春・夏・秋・冬が表わされているという。

 

 

 

 

 

 

窓辺にはロッキングチェア。

外国人サイズなのか?どっしりと座り心地のいい大きなチェアだった。 

志賀高原歴史記念館を堪能。。

この後はランチにファームハウス(旧志賀山文庫)へ向かった。

 

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【旧小田切家住宅のタイル】

2019-08-02 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

須坂の古民家イタリアン、ラノッキオでランチをした後、やってきたのは旧小田切家住宅。

こちらへもタイルをお目当てにやって来た。

 

 

小田切家は、麹、酒造、蚕糸、呉服商などを営む豪商として幕末まで須坂藩の御用達を勤めていた。

現在の建物は明治時代に再建されたものだそう。

現在の敷地には主屋、長屋門、店、土蔵などが残されている。

 

 

座敷と奥座敷。

 

 

奥座敷の床の間。

 

 

付書院

 

 

付書院の欄間は組子ではなく、なんと透かし彫りされたものだとか。

 

 

 

 

広縁。

 

 

広縁の欄間

 

 

広縁の突き当りの襖は梅の花が散りばめられ、 



その引手は、なんとチューリップ?!

斬新・・

 

 

 

釘隠しもバラエティーに富んでた。

 

 

松、

 

 

梅、などなど

 

 

お勝手。

2階は女中さんたちが寝泊まりしてたという。

 

 

台所のかまどはタイル貼り。

 

 

 

 

お納戸と呼ばれる部屋には、なんと抜け道がある。

明治3年にあった世直し一揆須坂騒動の後に再建されたため、再びの一揆を恐れて

外に逃げる抜け道を用意したという。 

 

 

襖を開けると、横に逃げ道が。

昔の人は体が小さかったというけど・・詰まってしまいそうな細さ;

 

 

お納戸から中庭へ出れる抜け道。

 

   

そして、中庭に面した土蔵の前に、タイルが敷き詰められていた!

 

 

タイルは瀬戸の銅版転写の本業タイル。

細かくびっしり描き込まれたデザインはどことなく洋風な唐草模様と雷紋の中洋ミックス柄。

一枚一枚滲みがあったり、濃淡があったり、均一でないのも温かみがある。

 

  

土蔵寄りの一列は違ったデザイン。

それにしてもこんなに広範囲にびっしりと貼られている様は壮観!!

 

 

 

 

 

蔵の中はギャラリーとしても活用されていて、この日は七宝焼きの作家さんの展示があった。

猫をモチーフとしたもので、とっても可愛いかった。

建物は他にも入口にはちょっとしたカフェやお土産コーナーもあり、イベントも定期的に開催され、

活用されているようでよかった。

 

 

 

 

 

外便所にはタイルなどは残されていないか?と尋ねてみたが、

タイルはやはりなく、 しかし細かい絵付けがされた染付の便器が残されてた。

 

 

この後は志賀高原へ立ち寄り、宿泊先の越後屋へ向かった。

 

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