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蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ゾウの時間、ネズミの時間  (bon)

2011-09-19 | 読書

 もう20年ほども昔に読んだ本に、「ゾウの時間、ネズミの時間」という面白いタイトルのついた本があったのを思い出した。これはサイズの生物学というサブタイトルがついているだけあって、本物の科学書である。タイトルだけではない、中身も面白い。だが、やや専門的、数学的なきらいがあり、好き嫌いもあると思います。 ズバリ、動物のあらゆる時間は、体重の1/4乗に比例する・・というのである。どういうことかといえば、息をする間隔、心臓が鼓動する速さ、血液が体内を一巡する時間・・など、すべて体重の1/4乗に比例しているという。つまり、体重が増えると時間は長くなるということで、体重が16倍に増えると時間は2倍になる。小さなネズミは、チョコマカト忙しそうに動き回っているが、大きなゾウは、のんびりと悠然としている。

 

このことは、寿命についてもあてはまるという。個体は、何年かすると死んでしまうがまた別の個体が生まれてくるという大きなサイクルとして捉えた場合、例えば、ネズミは数年しか生きられないが、ゾウは100年も生きられる。

 

ついでに言えば、1回息を吸って吐く間隔の時間を、心臓の鼓動の時間間隔で割り算すれば、哺乳類ならサイズによらず、みんな息を1回する間に、鼓動は4回ドキンドキンとする。心臓の鼓動・・ドキドキする回数は、生涯で20億回、呼吸の数は5億回で、これはサイズによらず一定なのだそうだ。小さい動物は、ハアハアと忙しいが、大きな動物は悠然と呼吸、心拍もゆっくりしている。

 

 代謝量(エネルギー)も体重の3/4乗に比例しているらしい。体重が2倍になるとエネルギー消費は1.68倍になる。分かり易く言えば、4tのゾウは、40gのハツカネズミの体重の10万倍あるが、エネルギー消費量は5,600倍となり、体重増加の1/18。つまり、大きい動物は体重の割にはエネルギーを使っていない。大きいと、あまり活発ではなくなる・・ということかも。

 

 動物の生息密度というのもある。アリのような小さな動物は地面からいくらでも湧いて出てくるが、それに対し大きな動物はポツリポツリとしかいない。やはり、体重と関係がある。体重にほぼ反比例することが分かっている。体重1Kgのものは、1キロメートル四方の中に32個体しか住んでいないが、1gのものは、28,000匹もいる計算になるそうだ。

 

ヒトは、体重を60Kgとすると、1.4/平方キロとなる。日本の人口密度を320/平方キロとすれば、ザット230倍に密度でギュウギュウ暮らしていることになる。

 

 時間とは、すべてを超越した絶対的なもので、ものみなすべてこれに従う・・と思っていたが、動物のサイズによって変化するそれぞれの時間のあることが分かる。

 

本川達雄著「ゾウの時間ネズミの時間」中公新書より。

 

 

 

 

<!-- サムテイラー -->

 

 

 

 

 

コメント (2)
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