蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

しまつ  (bon)

2014-02-02 | 日々雑感、散策、旅行

 何気なくNHKの朝ドラを見ていましたら、フッと耳に停まる言葉がありました。

しまつ” です。 久しぶりに聞く言葉に、急に懐かしさを覚え、早速、辞書を取り出して確認してみました。

 ドラマ「ごちそうさん」で、“大阪あきんどのこころ、しまつのこころです。” 悠太郎が社長に寄付を頼んでいるシーンでした。

 その前に、もう一つ “しまつ” が使われているところがあったのです。これが伏線でした。 
しかし、ここでの “しまつ” の意味は、あきんどのこころでの意味とは、全く違う意味に使われていたのでした。

  

 昭和16年頃ですから、戦争が始まった頃で、いわゆる戦時下の “贅沢は敵!” という風潮の中で、美味しそうな
ビーフステーキを、いっぱい(ぎょうさん)作って食べさせる。 そんな奇をてらったシーンで、贅沢は “ステキ(ステーキ)やで” 
とダジャレを言って、食べたいが、時流に反する咎め心を解消させるため、このたくさんのステーキを使い切って欲しい・・
つまり “始末して欲しい” と促すシーンでした。 
あきんどの “しまつ” は、倹約する、節約するという意味なんですね。 
この違いは、テレビ視聴者の皆さんに完璧に理解されていたでしょうか?  ――そんな心配は無用で、
面白く視ればそれでいいのですね・・。

 

  NHK朝ドラ画面から・・
            

 


 ここで、例によってもう少し掘り下げて(大げさ)調べてみましたので以下にアップしました。

 

「しまつ」 始末 

一、 物事の始めと終わり。始めから終わりまでの事情、いきさつ。顛末(てんまつ)。“事の始末を見守る”

二、 面倒なこと、よくない結果。 “しまいには泣き出す始末だ”、“あれだけ言ったのにこの始末だ”

三、 後片付けをすること。処理すること。 “火の始末”、“不要なものは始末して”

四、 浪費をしないこと。倹約。  “その用紙は始末して使ってくれ”

 

いろいろに使われています。

始末が悪い  “捨てるに捨てられず、かさばるばかりで始末が悪い”、“頭痛のたね”、やっかいな、思うように行かない

始末に負えない  “始末に負えないいたずらっ子” 手におえない、どうしょうもない、救いようがない

始末を付ける  “あの問題はキチット始末をつける” 決着をつける、解決する、処理する

始末書  “あのことで、始末書を書かされた”

始末屋  “若いのに、いまどき始末屋でしっかりしている” 倹約に努める

 

また、

不始末とか後始末などともいいますね。

倹約の意味の “しまつ” と “ケチ” は、違います。

“ケチ”は、極度にもの惜しみすること、みすぼらしいこと、悪いことが起こる前兆、縁起が悪いと思われる、欠点を上げてそしる

  “あいつはどケチだ”、  “ケチがついた”・・・

 

 

気分を変えて・・

 

 

 

 

 

コメント
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