蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ロコモティブシンドローム  (bon)

2014-10-05 | 健康、医療

今日は、朝から冷たい雨が降っています。 大型で、強い台風が接近しているという。上陸の恐れもあるというから、
油断大敵です。 御嶽山の捜索も今日は中止が発表されました。

 先週の金曜日は、久しぶりに御前様となり、懐かしい超混雑した山手線にもまれて帰宅しました。混雑した電車も
全く気にならない程、楽しい食事会で、その余韻が、混雑を無視させるほどに満ちていたからかもしれません。 
24~5年前に、当時私が担当していた部署に入ってきた、入社1~2年目の新入社員の人達との食事会だったのです。 
初々しい当時の彼、彼女たちも今は、50歳で、それぞれの職場の役職をこなしているバリバリの幹部。 
そんな人達の中での年寄りの立場は、懐かしいクラス会の中の高齢の先生みたいな感じなのかもしれません。 
そんなうれしい食事会を他所に、年齢相応の話題を一つ・・。 前座が長くなりました 


 加齢のせいか、若いころと違って、無理がきかないどころか、めっきり疲れを感じるようになりました。体力ガタ落ち、
筋力なくなり、気力も失せ加減・・もう静かにしているしかありません。 
えっ、まだ何かをやりたい気がある? いえいえ、平穏にそこそこ健康であれば、もう言うことはありません。

 少し前に届いていた会報を見ていましたら、表題の解説(中村耕三氏:国立障害者リハビリテーションセンター総長)が
目に止まりました。
これまでにも、聞いていましたが、改めて読んでみると、私なんぞもまさしく現状のトレンド線上にあると思いました。
世の中の大きな問題の一つなんだそうです。 で、内容について、少し曲解している部分もあるかもしれませんが、
以下に私見も入れながらご紹介したいと思いました。

 

 そもそも、ヒトの器官系統を分けると、大きく、植物性器官と動物性器官に分けることができ、前者には、
栄養物などを取り入れる消化ー呼吸系(呼吸系)、これを全身に配る血液―脈管系(循環系)、産物を外に出す
泌尿―生殖系(排出系)があり、後者には、対外の刺激に応ずる感覚系(受容系)、刺激を導く神経系(伝達系)、
そして運動系(実施系)がある。 つまり、最後の運動系が、運動器の総称なんですね。

 ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)とは、運動器症候群のことであり、略して“ロコモ”と
呼ばれています。 運動器を大まかにいえば、四肢(手足)、脊柱(背骨)、であり、組織レベルでは、骨や軟骨、
筋肉、靭帯などを指すのです。

 で、超高齢化社会に入って、この運動器に大きな課題が生じているのですね。つまり、運動器の障害により
歩行機能が低下する “ロコモティブシンドローム” なんです。

 加齢で、なぜロコモとなるのかの背景には2つあるとしていて、一つは、そもそも二足歩行という不安定な
歩行様式がその基本的な背景だという。 そして、もう一つは、この運動器を50年以上も長期にわたって使って
きていることによるといっています。 このどちも、極めて当然のことであり、だからどうする?ことも出来ないわけで、
ただただこれを軽減する方策を自ら実施することと、ハード・ソフトを含めての支援策の必要性が求められているのです。

解説では、これまで国民的課題が4つあるという。 第1の波は、骨・関節結核であり、第2の波は、ポリオで、
第3の波は、高度経済成長時代の産業災害による外傷で、このロコモが第4の波だといっているのです。

そこで、個人レベルでのロコモの気づき法と評価法が挙げられています。 すなわち、ロコチェックとして、
次の項目が指摘されています。

 ロコチェック

1、片足立ちで、靴下がはけない

2、家の中でつまづいたり、滑ったりする

3、階段を上るのに、手すりが必要である

4、横断歩道を青信号で渡りきれない

5、15分くらい続けて歩けない

6、2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

7、家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難でさる

 

これらのうち一つでも該当すれば、対策を取ることが勧められています。

 更に、もっと直感的にわかるチェック方法として、“立ち上がりテスト” と “2ステップテスト” が挙げられています。
立ち上がりテストとは、40㎝くらいの高さの椅子に腰かけて片方の足で立ち上がるテストです。 
ちょっとやって見て下さい。両足でもやって見て下さい。40㎝だけではなく、30、20、10㎝でもやってみては・・
といっています。 これで、自身の下肢筋力がどの程度であるか自覚しやすいというのです。
60代では、40㎝からだと半数以上が片足でクリア出来るそうです。 私もやってみましたら、左はOKでしたが、
右はちょっとダメで、右の方が弱いことが分かりました。

もう一つのテスト “2ステップテスト” は、図にありますように、大股で2歩進んだ時の最大2歩幅を身長で割った値を指します。

           2ステップテスト
                 (ネットより) 

 

すなわち、         (最大の)2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値

となります。
 このテストでは歩幅を測定していますが、同時に下肢の筋力・バランス能力・柔軟性など歩行能力が総合的に
評価できるそうです。ただ、両足をそろえて、最大の歩幅(大股)で2歩進みますので、滑ったり、バランスを崩したり
危険が伴うので注意が必要で、場合によっては介護者がいると安全ですね。

 で、この “2ステップ値” が、図のような、中央の白い部分入っていれば標準なのだそうです。

            2ステップ評価
               (ネットより)
 

 これらのテストの結果、機能改善に向けてどうすればよいか? に対してロコモーショントレーニング(ロコトレ)が
勧められています。 足腰の筋力強化、バランス力の強化が必要ですが、多くの場合既に膝や腰に変性が
始まっていることがありますから、過剰な負荷をかけないことが大切だとも言っています。
これら
に気を付けた上で、“開眼片足立ち” と “スクワット” が有効だと勧められています。 
その他、ウオーキングや衝撃の少ないスポーツへの参加なども良いそうです。

 季節も良くなってきました。 務めて戸外へ出てウオーキングなどを楽しむのはいかがでしょうか?

                            


元気なところで~
 





 

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