6月上旬の金沢は、大変な賑わいとなります。
6月2~4日は、百万石まつりで、この時季が近づいてくると、街全体が何となくそわそ
わと賑わってくるような感じです。百万石行列を始め、薪能、茶会等のイベントが繰り
広げられ華やかで、夜の繁華街にも多くの人が繰り出してくるようです。
普通「加賀百万石まつり」と総称していますが、“造り物”を展示し、子ども御輿、
獅子舞、奴行列、太鼓、よさこい、民謡などを「加賀百万石『盆正月』」と呼ばれ 3、
4日、金沢城公園で往時が再現されるのです。『盆正月』は、文字通り、盆と正月が一緒
になった賑わいですが、その昔、加賀藩前田公の藩政時代に、前田家の嫡子誕生や官位
昇進などの慶事を城下挙げて祝ったことを指し、それが今また再現されているというの
ですね。
百万石まつりパンフ 盆正月パンフ
(いずれも、百万石ネットより)
百万石ネットなどから由来を見てみますと、「加賀藩祖・前田利家公が天正11(1583)
年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催され、もともとは
江戸時代に行われていた百日祭が起源のようですが、尾山神社での封国祭に合わせて、
大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事がそのルーツだそうで
す。終戦後は昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会によって開催されて
いましたが、昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した商工まつりが
現在の金沢百万石まつりの第1回目となるそうです。
その後、豪華絢爛な百万石行列や、400年にわたり受け継がれてきた金沢の伝統行事が
賑やかに繰り広げられるなど 現在の姿に発展したとあります。昭和59年(第33回)には、
初めて、百万石行列の主役である利家役に地元出身の俳優、鹿賀丈史を起用して観光客
が急増したため、それ以降、俳優の起用を続け、初夏の一大イベントに成長したのだそ
うです。 この時は、わたしも金沢にいましたので、大騒ぎを肌で感じたりしました。
行事としては、2日の金沢神社・成巽閣での “お水取り”、尾山神社での“祈願祭”、
それに、夜の浅野川“加賀友禅灯籠流し”“子供提灯太鼓行列”などがあり、3日には、
駅前『鼓門』から出発する メインの “百万石行列” が、金沢城公園では “盆正月”
が繰り広げられ、夜には、“踊り流し”“薪能” など一層華やかとなり、4日には、
“百万石茶会”“民謡華絵巻”“盆正月”などが行われるのです。
今年あたりも、新幹線が開通しているので、一層盛り上がっているのかもしれません。
浅野川 灯籠流し
(yahooニュース北國新聞より)