蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

蛸十夜  (bon)

2018-11-06 | 日々雑感、散策、旅行

  「たこじゅうや」は、十日十夜の念仏法要の間、門前で蛸(たこ)が売られ、これを食べ
ると疫病から逃れられるという言い伝えから、「蛸十夜」と言われています。「お十夜」
とも呼ばれて親しまれているそうです。

   この法要は、今から九百年ほど前(白河天皇の頃)に平貞国によって始められたと
され、恒例の法要となったのは、室町時代からだそうです。
 京都の真如堂(真正極楽寺)において行われたのが最初であるといわれており、毎年
11月5~15日(旧10月6~15日)の間、阿弥陀如来が衆生を救済していることの報恩と感謝
の法要のことを、丁度十日間行われていたので「お十夜」とよばれていたそうです。
 しかし、今では十日を五日に減らしそれを三日に減らし、ついには一夜だけとなって
いるところもあるそうです。

  法要のもよう (ともに、真如堂HPより)
  

「この世で10日10夜善いことをすれば、仏国土で千年善いことをしたことに勝る」と
いう教え(『無量寿経』)を根拠にし、阿弥陀如来の法恩に対する感謝のための法要で、
冒頭に述べましたように、昔は 法要期間中に、門前で蛸(たこ)が売られたところから、
蛸十夜」とも言われたそうです。


 京都の真如堂は、天台宗の寺院ですが、阿弥陀如来におすがりするということから、
浄土系の寺院でも全国的に盛大に行われるようになったそうです。 今では、浄土宗の
重要な法要の一つとして大々的に行われているようです。ネット検索でも、浄土系の寺院
での記事が多くありました。また、現在は、蛸ではなく、小豆粥がふるまわれるところも
あるようです。

 真如堂は、通称で、正しくは真正極楽寺といい、左京区浄土寺真如町にある天台宗の
寺院で 千年ほど前、比叡山からご本尊阿弥陀如来を安置したのが始まりとあります。
平安神宮の近く、京都大学から吉田山を越えたところあたりですから、この近くを通り
過ぎているかもしれません。

      真如堂
       (真如堂HPより)

 

  寺院には、 仏師・運慶の発願によって、快慶をはじめ一門の仏師により書写された
という 法華経8巻のうちの一部が国宝として残されているそうです。

 

  蛸が売られていた「蛸十夜」ですが、門前で生姜が売られていた「しょうが祭り」と
いうのもありました。当ブログ2018.9.13の「だらだら祭り」にありますが、こちらは、
東京芝大門の「芝大神宮」でした。

 

 紅葉の名所の一つとして・・ 

 

 

 

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