まぁ、どうでも良いことですが、ものを食べたり飲んだりする時の食べ方、飲み方?に
色々とその状況に応じた言葉があります。 普通は、「噛む」、「飲む」、「吸う」、
「舐める」でそれらが表されますが、同じ噛む でも噛み方の違いを表現して、「しがむ」
などがあります。
Goo辞典などを参考に見てみました。
・しが・む【×噛む】 [動マ五(四)]くりかえし強くかむ。かみしめる。
「酒の肴にスルメをーむ」 「さとうきびをーむ」
とありましたが、ウイキペディアで「かむ」を引いてみますと、嚙む・噛む・咬む・
嚼む・咀む など(かむ)。ただし「噛」は「嚙」の俗字。なお「嚙 (噛)」の本来の訓は
「かじる」。
・咬合 - 上下の歯を合わせること。
・咀嚼 - 食べ物を噛み砕くこと。
と解説されていました。
(ネット画像より)
漢字で書くと、しがむ も かむ も同じなんですね。 そして、本来の訓読みでは、
かじる だと言いますから、ちょっとややこしいですね。
しかし、元の意味にあるように、「繰り返し強くかむ」や「かみしめる」では「しがむ」
の雰囲気は出てこないですね。
ネットでは、「しがむ」は、方言で、特に関西方言、京ことば などが出てきましたが、
中には北海道方言だという説もありました。「しがむ」を、標準語でどのように言うので
しょう?
・すす・る [×啜る][動ラ五(四)]
1 液状のものを吸い込むようにして口の中に入れる。「かゆを―・る」「茶を―・る」
2 垂れた涙や鼻汁を息とともに吸い込む。「洟 (はな) を―・る」
お茶を「飲む」のではなく「すする」は、何ともその情景が表されているように感じま
すね。ジュースなどは、すすることはありませんから、おかゆ とか お茶などの熱いもの
を飲むような時の仕草なのかもしれません。
(ネット画像より)
・しゃぶ・る [動ラ五(四)] 口の中に入れて舐めたり、吸ったりする。
「飴(あめ)をー・る」 「指をー・る」
「なめる」は、舌先でちょっとさわって 物の表面をぬらしたり、味わったりしてみる
意味。 また、「辛酸をなめる(=つらい思いを味わう)」「相手をなめる(=相手をみく
びる)」「猛火が地をなめる(=火が一面にはう)」のような、比喩(ひゆ)的用法も多い。
「嘗める」とも書く。
一方、「しゃぶる」は、口の中に物を入れてなめたり、吸ったりを繰り返す動作をいう。
とあり、ちょっとニュアンスが異なっているんですね。
そして、なめる、しゃぶる を対比した面白い記述がありました。
指を… |
砂糖を… |
あめ玉を… |
骨まで… |
|
なめる |
○ |
○ |
○ |
- |
しゃぶる |
○ |
- |
○ |
○ |
また、「食べる」「飲む」「舐める」などの擬態語、擬音語をひろってみましたら、
結構いろいろと面白い表現があることがわかります。
パクパク がつがつ もりもり むしゃむしゃ もぐもぐ がりがり ポリポリ
バリバリ ちびちび グイグイ ごくごく がぶがぶ ぺろぺろ つるつる・・
外国語などでは、これらの表現はおそらく、~のように食べる とか ~のように飲む
などと、その状況に似た形容を使って言い表すのかもしれませんが、日本語の言い表し方
の多彩で奥深さの一面を見たような気がしました。