9月に入りました。先週は、九州地方で大雨による被害で多くの人達に
深刻な影響が出ました。今日は、防災の日ですが、最近では年中「防災」を
意識してもまだ足りない状況のようです。
今年の三究会、木曽駒ヶ岳行き(8/28~30)は、残念ながら雨でお目当ての「千畳敷カー
ル」の雄大な景観は幻となりました。
初日(28日)は、中津川より少し北の昼神温泉、「ユルイの宿・恵山」の現地集合でした。
私は、富山方面から来る仲間に、お馴染みの茅野駅でピックアップしてもらい、諏訪大社
上社に寄って現地に向かいました。上社では、2年前に引いた『おん柱』が聳えていました。
現地では、金沢方面、名古屋方面から来る仲間と無事予定どおり合流し、互いに再会を
確認し喜び合ったのでした。 ゆったりと温泉に浸かり、お膳を囲み、その後の部屋での
団欒と、いつも通りの流れで、近況や時の話題など アルコールも混じって盛り上がるうち、
明日は早めの出発なので、心を残しながら床に就いたのでした。 星空ナイトツアーもこの
天候では無理でした。
諏訪大社上社の御柱 昼神温泉夕食
ユルイの宿前で
そんな翌日、弾む心で来た一行は、菅の台バスセンターのアナウンスに愕然としたのでし
た。 ここ数日の不安定なお天気で、降水量の積算値が基準を超えたとかで、ロープウエイ
及びそこまでのバス道路事情から 運行停止が告げられました。 係りの人の弁に、“まだ
これから調査に入るところなので、いつ頃回復するかの見通しは全くありません”と。
幻となった千畳敷カールの絶景(晴れていれば)
(ネット画像より)
急遽、予定変更のための対策会議?を開いて、“さて、どうするか? 早めに来たので
時間は余るくらいたっぷりある・・” 駒ケ根市街地や周辺の観光地図などを広げ、案内所
の情報も入れて、取りあえず、付近の散策、そして少し離れた光前寺参拝 となり、その後
は、その都度計画することにして行動開始となりました。
対策会議のお店からすぐ近くの「こまくさ橋」(しっかりとした吊り橋)を渡り、天竜川
の上流である「太田切川」の川沿い遊歩道を 水量が増えてゴウゴウと激しい流れを見ながら
小一時間散策しました。川の流れから、上流ではさぞかし多量の雨が降ったのだと納得した
のでした。しかし今は、時折、小雨が降るものの、南の空には青空が見えお天気は晴れそう
でした。
こまくさ橋 太田切川(天竜川上流)
山間の朝の空気をいっぱい吸って、光前寺へ。 天台宗の光前寺は、860年創建とあります
から、その後変化したかもしれませんが、ズッシリと歴史を感じる境内は、杉並木、ヒカリ
苔(分かりませんでしたが)、それに本堂、三重塔など見ごたえがありました。霊犬早太郎
のお墓も苔むしていました。
ご朱印を収集している仲間には、諏訪大社上社、下社と光前寺が増えました。 ここで、
所要があり一人帰路に向かいました。
光前寺参道 三重塔と霊犬早太郎の墓
街はずれの、「南信州ビール駒ケ岳醸造所」に来ました。ビールは、それほど大きくない
館で造られていて、麦芽の搾りかすは、信州大学の農学部で、飼料として活用されていると
の説明がありました。 見学は、ウイスキー工場で、600樽の貯蔵庫、原料の仕込み、醗酵、
蒸留(ポットスチール2基)を見学して、お待ちかね試飲コーナーへ。仲間の運転手二人は、
「ドライバー」のワッペンを掛けられて試飲は出来ずでした。
ウイスキー貯蔵庫
ここ、マルスウイスキーは、その昔(1918年)摂津酒造の役員であった、岩井喜一郎が、
大学の後輩である竹鶴政孝(マッサン)をスコットランドに勉強に派遣し、その報告を基に
創り上げたマルスウイスキー創始者なんですね。 ウイスキーに『岩井』があるのはその
ためなんです。
お土産のウイスキーを買い求めて 蒸留所を後にしてお昼を済ませ、次の移動は、明日の
予定であった奈良井宿に向かいました。
岩井式第1号ポットスチール前で
すっかり晴れて、暑い夏が戻っていました。 訪れる人はまばらで、むしろ家並みの
雰囲気が誇張されていたようで素晴らしかったです。
ここ奈良井宿は、中山道67宿の丁度真ん中(江戸寄り板橋宿から34番目、京都より守山宿
からも34番目)にあり、当時、1,000軒宿などと呼ばれたとあり、かなり賑わっていたそう
です。曲げ物、櫛、漆器などの木工業が盛んだったとあり、今もこれらの店がひっそりと並
んでいました。
奈良井宿
今夜のお宿は、「見晴らしの羽広荘」でした。 伊奈の街を見おろし、向こうには遥か
南アルプスを一望に出来る素晴らしい立地でしたが、山並みはうっすらと雲と一緒に、しか
し、それと確認できたのでした。甲斐駒(東駒ヶ岳)、仙丈ケ岳、間ノ岳・・。 見晴らし
温泉の露天風呂からも見渡せるのですが、連なる山影を望む程度で感動までには至りません
でした。
最終日は、朝から小雨、時々本降り状態で、そのまま岡谷駅まで送ってもらい、駅近くで
しばらくお茶してお別れとなりました。
今回は、天候不順で、山関連は見るべきものが無かった三究会でした。 好天に恵まれ
れば素晴らしい行程を計画してくれた幹事に、そしていつも自発的にやってくれる会計担当、
そして、遠くから集まった皆さんに改めて感謝しています。ありがとう!
(*明日2日から、蓼科農園に行ってきます。今回は、カボチャの収穫ほか作業です。)
写真が十分撮れなかったですが、オートスライドです。ご覧ください(約2分半)
今朝の千畳敷カールの映像(ホテル千畳敷ライブカメラより)もあります。