先ごろ、踏切で電車の事故があった記事で、電車の「運転士」は・・と、“士”が使わ
れていて、「運転手」というのとどこが違うのか? など、どうでも良いことが、きっか
けで、そういえば、ひとを著す言葉(文字)には、選手、棋士、医師、画家、外交官・・
などたくさん使い分けられていることが分かってきました。
これらはいったいどういう、内容というか基準で分けられているのか、興味が湧いて
きました。辞書などを繰ってみましたが、あまり明快な区別や理由を見出せませんでした。
なので、自己流の独断と偏見で、“エイや!”で区分してみました。もちろん曖昧な、
あるいは中間的な内容もありますが、そのあたりは、自由解釈ということでお願いします。
(イラストは、すべてネット画像より拝借しました。)
・一般に、「人」を表す言い方で、
職人、同居人、媒酌人、参考人、世話人、隣人、犯人、助っ人
・特定のことをしている人は 「手」
選手、歌手、運転手(運転士もある)、騎手、
・~する人を一般的に 「者」
技術者、医者(医師もある)、科学者、学者、出席者、指揮者、奏者、記者、逃亡者
チョット意味が違うかもしれませんが、責任者、実力者、経験者、
・教養や学識がある立派な人 「士」
武士、博士、代議士、
法律上のライセンス取得した 弁護士、介護士、税理士、航海士、機関士、栄養士
公的・改まった言い方で 運転士、棋士・・ 力士はどこに位置するでしょうか?
・公的で改まった言い方に 「師」があると思いますが、
医者→医師は、当てはまる感じですが、教師、看護師、薬剤師、講師などは特段改まっ
ている訳ではないし、さらに、庭師、漁師、漫才師・・と来れば、ちょっと区分が違う
かも?
・そのような家系?に育ったから? 「家」なのでしょうか。
作家、芸術家、音楽家、演出家、園芸家、画家、書家 陶芸家 やや無理なこじ付けの
ようですが、何となくそんな気もします。 農家はそのものズバリ。
・国家や公的機関にいる人 「官」
警察官、外交官、検察官、裁判官、次官、技官、秘書官・・ですが、左官もあります。
「臣」大臣、「閣下」「陛下」などもあります。
・組織グループなどのトップ 「長」では、
校長、市長、団長、議長、船長、機長、社長・・これは割と分かり易いですね。
・「事」では、知事、執事、検事、刑事・・あるんですね。なぜ「事」なんでしょうね?
・さらに「員」では、社員、隊員、団員、船員・・で、その組織の構成員を表しています。
・うまく分類できないものに、「客」剣客、刺客、論客、乗客・・これはお客様ですね。
「書記」「秘書」「車掌」「頭取」「船頭」「俳優」「大工」・・などが思いつきます。
何だか、文字の羅列になってしまいましたが、これらには、時代背景や社会的な側面な
どからそのように、呼ばれて来たのではないかとも思いますし、当初の意味から、変化し
て来たモノもあるかもしれません。いずれにしても、こんなにたくさんの種類があるとは
思いませんでした。
英語では、思いつくままに、
~er teacher driver pitcher runner
~ist scientist pianist dentist
~man fireman cameraman policeman
~boy cowboy bellboy
~girl office girl city girl
今日の朝刊(読売新聞9/19 1面)から拾ってみました。
旅行者、外国人、訪日客、観光長官、避難者、県知事、国会議員、記者団、首相、財務
長官、国務長官、大統領、報道官、皇太子、公取委員長、消費者、戦士、ラガーマン、
広告欄から 保育士、博士、医師、校長、夫人、文豪、カウンセラー