蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

尺八と箏のコンサート  (bon)

2019-11-04 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日(11/3)日曜日は、「尺八とお箏のミニコンサート」に出かけました。
 会社OB・OGで構成される同友会が創立50周年を迎え、このイベントの一つとして、同会
のサークルの一つ「尺八サークル」の記念コンサートが開催されたのです。

 会場は、四谷の「主婦会館 プラザエフ」でした。  サークルの方々は、全員紋付袴の
正装で、賛助出演のお箏・三絃の女性の皆さんは全員和服姿でしたから、会場は一層 華や
いだ雰囲気でした。

 オープニングの、サークルメンバーの方による「三谷菅垣」は、師範を含めた11名による
合奏で、静かな太い調べが会場いっぱいに広がり、たちまちのうちに幽玄・雅の世界に引き
入れてしまうのでした。迫力満点で圧巻でした。

      三谷菅垣
       


 メンバーの一人、Aさんは、同会のサークルである「園芸友の会」の先の代表幹事で、私は、
この方からご案内をいただいたのでした。 会場では、Aさんの他、以前現役時代に関連した
方々も数名居られ、懐かしさも加味されました。

 演奏は、全部で10曲あり、最後は、師範の尺八独奏で、2曲目からは、メンバーと賛助
出演の「山田流 グループ豊音会」の女性方9名による箏、三絃との合奏で、一段と雅やかな
調べが続きました。
 2曲目からの演目は、「嵯峨の秋」、お馴染みの「六段の調」、続いて「千鳥の曲」「秋
の曲」「ひぐらし」・・と、華やかな箏の響きに尺八の音色との掛け合いみたいな流れの中
に、唄が添えられて、マイクなどの電子的なものを通さず、間近の生の音ですからいやが
うえにも盛り上がってしまいました。

 休憩をはさんで、「松風」「都の春」「寿くらべ」は、三曲(尺八、箏、三絃)で進めら
れ、いずれも山田流の名曲がずらりと披露されました。中でも、「都の春」は、現、芸大の
ホールが完成した記念として作曲されたという、新しい感じの小気味よいテンポで演じられ
る 春の景色を思わせる明るい曲で、尺八3、箏4、三絃1による大合奏は圧巻でした。

     都の春(尺八、箏、三絃による三曲)
      

 最後は師範の独奏、「巣鶴鈴慕」(そうかくれいぼ)は、音色の変化、強弱の流れは、
さすがに引き込まれる奏法でした。途中、ゴロゴロやブルブルといったような音にトリルを
重ねた独特の響きが奏でられました。低い音色から高い音色へと澄み切った味わいを惜しみ
なく表現されていました。

     巣鶴鈴慕(師範独奏)
      

 昨日は、文化の日でしたが、四谷の会場で日本の伝統で音楽、尺八、箏の音色にひと時
うずまく素晴らしい体験でした。
 その前の日の、ラグビー決勝戦での肉弾戦とは対照的でした。


     久し振りの四谷(JR四ツ谷駅新宿通りから・・下は、JR線)
      

 

  山田流か分かりませんがyoutubeより・・

 

 

コメント
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