蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

非認知能力  (bon)

2019-11-30 | 日々雑感、散策、旅行

 ちょっと聞きなれない言葉で、私は、この言葉は知りませんでした。いわゆるIQ(知能
指数)や学力と言われるのは、認知能力で、その反対が非認知能力ということで、協調性、
忍耐力、意欲、コミュニケーション力などを指しているのです。

 現役の頃に人事考課という嫌な時期がありましたが、人を総合的に評価する要素として、
もちろん業績がありますが、その他に、知識、情報収集力、決断力、折衝力、行動力など
の認知能力と併せて、積極性、協調性、粘り強さなどの非認知能力に相当するような項目
を挙げていましたね。 余談ですが、この他、親分肌、優柔不断、自信家、コツコツタイ
などの性格的な面についての感想も添えていたりしました。

 学校では、これまで学力を評価し、そのため、中間テストや期末テスト、最たるものは
入学試験で 学力だけの評価でしたが、社会に出て活動する場合、当然のことながら学力
だけでは務まらず、ここでいうところの非認知能力が伴って初めてうまく機能することは
十分に承知されています。

 ネットを繰っていましたら、たくさんの記事がありましたが、その中から、今年1月
(2019.1.6)の中日新聞(ネット)記事をもっぱら参考にして以下に、このあたりの事情
を整理してみました。

   (ネット画像より)

 中日新聞(2019.1.6ネット)から部分を引用しました。
『「非認知能力」。こんな、あいまいな言葉が今、教育の研究や現場でもてはやされて
いる。 長らく日本の学校教育では学力が重視されてきた。ところが社会に出て要求さ
れるのは学力に限らない、さまざまな資質や能力。』 『非認知能力という概念は2001
年、米国の経済学者が初めて提唱した。 知識を得て活用する「認知能力」に対して、
テストで点数化、数値化することが困難な力だ。

 平たく言うと、コミュニケーション力や共感力、忍耐力、自尊感情、意欲などが、よく
挙げられる。 2015年には経済協力開発機構(OECD)が、「社会情動的スキル」と
いう言葉で報告書をまとめた。』

      (中日新聞記事より)


 『日本でも、2020年度から順次実施される新学習指導要領で目指す資質・能力の三本柱
の一つ、「学びに向かう力、人間性等」が非認知能力を指す。一八年度実施の幼稚園教育
要領にも、要素が盛り込まれている。』

 また、同記事に、専門家の意見として、遠藤俊彦教授(東大大学院教育学研究科)の
言葉が載せられていました。

 『非認知能力という言葉は非常にあいまい。私は「自己と社会性の力」と言い換えて
います。「自己」に関わる心の力とは自尊心、自制心など、「自」という言葉が入ります。
「自分を大切にし、高めようとする力」が一つの柱です。一方、社会性とは集団に溶け込
み、人とうまくやる力。この二つが非認知能力の意味する具体的な中身だと考えています。
 OECDレポートでは、幼少期からの教育で非認知能力を身に付けた方が、「将来の経済的
な安定も含め心身の健康につながる可能性が非常に高い」としています。』

 『自尊心が高まれば新しいことに挑戦できるようになる。幼児期に力が備われば、集団
に適応しやすく学校がより楽しい場になる。そうなれば学力も上がる。当たり前のことが
再確認されているのです。AIが飛躍的に進化している中、「人間的なもの」に回帰して
いる。』

 『教育の目標は社会化と個性化。これまでは社会にどう合わせるかが重視されてきたが、
個性を豊かにすることとのバランスこそ重要です。非認知能力が注目されるのは、個々の
主体性や自発性に社会の目が向いてきた証拠かもしれません。』

 全くのコピペで申し訳ありませんが、今頃このようなことがクローズアップしているの
ですね。

 

【ドキュメント】非認知能力 ~子供の将来を照らす魔法の力~

 

 

 

コメント
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