蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

クリント・イーストウッド  (bon)

2023-01-12 | 日々雑感、散策、旅行

 クリント・イーストウッド監督・主演の映画(BS3で録画)を立て続けに3本観
ました。 録画してあった昨年12/23の「荒野のストレンジャー」と今年に入って
「スペースカウボーイ」と昨日の「ガントレット」の3本です。

 クリントの映画は、もともと好きな方ですから、今までも割と観ていましたが、
ここのところBSで続けて放送されたので、このような形になったのです。

 彼を始めて見たのは、その昔、高校を卒業した頃(1959年)のテレビドラマ「ロ
ーハイド」でした。西部劇でテキサスからミズリー迄の長丁場を3000頭の牛を運ぶ
カウボーイで、隊長は、フェイバーさんで、副隊長の若いチャキチャキしたロディが
クリント・イーストウッドだったんですね。 彼は当時29歳くらいで、それまでも
端役で映画などに出演していたようですが、このドラマで、一躍俳優としてデビュー
したのです。

     ローハイドのロディ役のクリント(29歳ころ)
       (ウイキペディアより)

 

 その後、次々と主役を演じたり、さらには監督でも手腕を発揮し数々の名画を世に
送り出しています。
 ネットの彼の生い立ちを見ると、子供の頃は学校の成績も悪く、あまり利口な少年
ではなかったようですね。しかし、長身で苦み走ったマスクと度胸、好奇心それと
努力があったのでしょう・・ 今や超有名な映画監督・俳優としての地位を築き上
げているのですね。現在、92歳(1930年生まれ)といいますから、ローハイドから
60数年が経つのです。

 「荒野の用心棒」は、黒澤監督の「用心棒」のウエスタン焼き回し?でもあるそ
うで、クリントも黒沢監督には感謝しているようだとありました。

      クリント・イーストウッド(90歳頃)
       (ウイキペディアより)

 

 それで、今回観た映画について、ごく簡単に感想を記してみます。

 「荒野のストレンジャー」(1973年公開)は、今回観た中での唯一の西部劇でした。
湖畔の寂れた小さな町にふらりと立ち寄るところから始まり、復讐に怯える町民を
ガンマンとして支援することになり、最終的に無事救済するまでを描いていて、西
部劇のあの活劇はなく、得体のしれない流れ者、しかし早打ちの腕前に町民は彼に
従うようになる、浅く暗い関係を保つ中に、弱い人間の行動が描かれ、無口のガン
マンはそのニヒルさが強調されていたようでした。

      荒野のストレンジャー
       (ネット画像より)

 「スペースカウボーイ」(2000年公開)は、ソ連の通信衛星が故障し、それを修理
するという宇宙のお話で、ロケットや無重力での作業など純粋科学宇宙映画でした。
クリントは、退役40年後に再び、NASAから招集がかかり当時のチーム4人で通信衛星
の修理に向かうのです。

 故障しているソ連の衛星には、その昔にアメリカが作った宇宙ステーションと同
じ技術が使われていたため、それに精通した技術者である必要があり、クリントら
4人が選ばれたのでした。ところが、通信衛星には核ミサイルが搭載されていたこ
とから、これを地上に落下させるわけに行かず、宇宙の果てに振り向け、自らの
シャトルも無事に帰還するために、修理の途中の種々のトラブルを克服するスリル
と冷静なチームワークが描かれ、無事生還する宇宙ドラマでした。

        スペースカウボーイ
        (ネット画像より)

 「ガントレット」(1977年公開)は、アリゾナ州の刑事がラスベガスから裁判の
証人の護送を命じられるところから始まります。その証人(女性)は何者かに狙わ
れていたため、彼女を連れて戻るためには狙う相手との戦いが必然となり、いつの
間にか二人とも狙われる羽目になるのです。 ついには警察からも狙われ、強力な
捜査網の中を必死で逃げながら帰還を目指すアクション映画でした。

 彼は、要所で友人の警察官に電話で救援を求めますが、それが、上官に伝わり逆
に、包囲されるはめとなり、それらを克服するために、バイクを奪い取ってアリゾナ
原野を逃亡するシーンや、ついには観光バスを乗っ取り、鉄板で運転席を防護しな
がらすごい銃弾の中を裁判所に向かう緊迫したシーンがあります。このシーンが
「ガントレット」(刑罰の一種)の題名となったクライマックスで、ここでとうとう、
護送を命じた長官のマフィアとの関連のもみ消しがばれるというアクションもので
した。
 今回観た3本の中では、一番迫力があり楽しめた映画でした。

       ガントレット
        (ネット画像より)

 クリント・イーストウッドの作品で私が観たのは、これらの他、監督と主演のも
のでは、運び屋(2018) マディソン郡の橋(1995)などがあり、監督のみ、主演
のみでは 冒頭に挙げた ローハイド(1959~65)のほか  荒野の用心棒(1964)、
夕陽のガンマン(1965)、続夕陽のガンマン(1966)、真昼の死闘(1970)、ア
ルカトラズからの脱出(1979)、ハドソン川の奇跡(2016)
など結構ありました。

「映画って本当にいいもんですね!」(水野晴朗さん)

 

 

「ローハイド、Rawhide 」フランキー・レイン、 Franky Laine

 

 

 

コメント (2)
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