今日は二十四節気の大寒です。北日本には暴風雪の予報が出ていて、いよいよ
冬真っ盛りです。雪害のないことを祈ります。
昨日(1/19)は、丸紅ギャラリーを訪問しました。 蓼科浪漫倶楽部のメンバー
3人が久しぶりに丸紅本社ロビーに集合しました。大阪の友人からチケットが送られ
て来たので、こちらの仲間を誘って、鑑賞後の歓談をも目当てに集まりました。
美術鑑賞そしてミニ会合でランチを共に、たっぷりおしゃべりを含んで楽しい時間
を過ごしました。
丸紅本社ロビー(大きなシモネッタ) ギャラリー入り口
ギャラリーでは、ボッチチェッリ特別展『美しきシモネッタ』と称した、丸紅所蔵
ご自慢の絵画『シモネッタ』“1枚だけの美術展”で、これにまつわる19世紀からの
それぞれ立派なカタログや文献資料などとそれに関連する解説などが出展された贅沢
なそして十分満足できた美術展でした。
ボッチチェッリといえば、あの有名な『ヴィーナスの誕生』や『春』でお馴染み
ですが、絵の中央にいる貝殻に乗ったあのヴィーナスは、若き美しいシモネッタが
モデルなのだそうです。また、同じく『春』の大勢の美女たちは、みんなシモネッタ
をモデルとして描かれたのではないかとありました。彼はよほど、シモネッタが好き
だったのですね。
シモネッタ(1453~1476)は、イタリアの名家メディチ家ジュリア―ノの愛人で
あったそうです。 彼女はフィレンツェ一の美女として讃えられていたそうですが、
わずか23歳の若さで病によりこの世を去ってしまうのです。
ギャラリーの一番奥の正面に、立派な額縁に囲まれた「美しきシモネッタ」の
テンペラ画は、さすが500年も前に書かれたと思えない鮮明なそしてふくよかな色彩
がそのまま今に伝えられていたのでした。
この絵は、イタリア、フランス、イギリス、ドイツそしてふたたびイギリスにわ
たり、1969年に日本の丸紅が購入した逸品なのでした。丸紅ギャラリーは、2021年
に開館され、今回はその第3回記念としての開催だそうですが、60年以上も前から、
このような美術品を扱っていたとは知りませんでした。
満足した美術鑑賞の後は、久しぶりのランチを共にし、平川門からお堀を見ながら
皇居東御苑を少しだけ覗いて、林立するビル群と江戸城名残の石垣との絶妙なコン
トラストを見ながらしばらく散策。
平川門を望む
そして、大手町界隈のビルの間のカフェでの
おしゃべり三昧は1時間以上も続きました。 久しぶりの談笑は、戦争の話題から
地球温暖化問題、コロナ関連、同窓会、友人たちの動静、サッカーW杯の興奮、野球
などなど次々と話題が目まぐるしく飛び交って時間を忘れてしまったのでした。
帰宅後、スマホの歩数計を見ましたら、9160歩を刻んでいました。
黒き汝が瞳 (アルフレッド・ハウゼ)