蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

不思議な日本語(51)  (bon)

2024-07-30 | 日々雑感、散策、旅行

    今年もこの暑い7月が終わろうとしています。だが、暑さが終わるわけではなく、
これまでの暑さが蓄積されて、なお一層暑い日が続くと思われるそんな中、もう
頑張るしかないと思い込んでいる状況です。 今は、もう毎日が日曜日ですから、
部屋の中で過ごしていればよいですが、会社に通勤したり、訪問したりしていた
頃は大変だったのでしょうね。今よりは気温は少し低かったかもあいれませんが・・?

 先月(6月末に)投稿しました、不思議な日本語(50)では、丁度キリバンでも
ありましたので、人体の各部分を織り込んだ、というかそれになぞらえた言葉を
選んで集めた中から先ず、手始めに「手」からスタートしましたら、なんとたく
さん出てきてこれだけで終わってしまいました。

「手」は身近で有用で活用範囲が広いから・・とも思えるので、仕方なかったです
が、これに続いて、今度は「脚、足」にまつわる言葉を拾ってみることにしました。

            (Pngtreeより)

 「足」、「」 ヒトの足は普通、踝(くるぶし)から先を言いますが、腿
までを足という場合もあります。この時は、むしろ脚と書いた方がいいかもしれ
ません。ヒト以外の足といえば、地面についているのを足と呼びますが、四つ足
では前足、後ろ足があります。タコやイカは全部がそうであるかわかりませんが、
まとめて足といっていますね。イカなどでは2本だけかなり長めのがあり、これは
足ではないかもしれませんが・・。カニやエビなどは節足動物と呼ばれていますし、
昆虫などや蜘蛛なども足ですね。

 さらに、動物ではなく、テーブルや、椅子などにも足があります。脚と書く場合
も多いかもしれません。

           (Creemaより)

 また、履物など対になっているものを指して言うとき、一足、二足など、いっぱい
あるのを、百足(ムカデ)ともいいます。きゃくと発音して脚立、三脚など・・
飛脚などはヒトですが腿全体を言っているのでしょう。一足飛び というのもあり
ます。

 

 これら足の動作や仕草から派生した意味を持つ言葉があります。 足踏み、足ど
り、足まめなど、足を運ぶ動作の状態を、具体的な行為だけでなく、それに準じた
意味として使われたりすることがあります。

 足踏み は、その場で脚を踏んでいて進まないことから、物事が停滞している
ことを意味しますね。足取り も、軽やかにスキップを踏んでいる様子から、物事
のそのような状態を表現することがあります。 足止めを食らう・・はそこから
先に動けない意味がありますし、どこかに移動するのは、足を運ぶ、遠くなら
足を伸ばす・・交通手段に係れば 足の便、足がない・・。さらに 二の足を踏む 
とうのもあります。

 支出、経費が予算を超過するような場合 足が出る。一定の数以下を切り捨てる
場合などには 足を切る 足切り などと鋭い表現となりますね。 好ましくない
集団から脱却することを 足を洗う といいます。足を踏み入れたところから、
抜け出すという意味なんでしょうね。 足が付くも、証拠が見つけられることで
すね。

          ((ネット画像より)

 足が速いというのも面白いですね。ものが腐敗しやすいような場合に使われる
でしょう。徒競走で、俊足な選手は確かに足が速いですが、その状態から派生して
いると考えられますか・・。

 

 足(そく)と発音する言葉に、下足、土足、蛇足、具足などがあります。下足は
脱いだ履物、あるいはそれらを番することなどを意味します。 土足は下ばきを
履いたままの足、または土で汚れたままの足などを指しますね。 蛇足は、以前
不思議な日本語で取り上げていますが、蛇の絵に足を書いて失敗した故事から余計
なことをする‥の意味になり、具足は甲冑のことまたはそれらが揃っていること
から、十分であるという意味に発展していると考えられます。

 どの意味に近いか? よくわからないので、まとめて列記しますが、手袋に対
してこちらは足袋で「たび」。足場、足音、足並み、足跡、足回り、足掛かり、
足止め・・。

                 

 足を足る(たる)と読むと、意味として、十分である、満足、満ちている‥など
となりますが、なぜ足の字が充てられているか? 難しいところです。 たる、
たす・・の「た」はどうやら古代中国語の「多い」との意の「た」のようですが、
これに「足」の字が使われているのには説があるようです。古代中国では、土器や
青銅器に足を付け、そもそもは料理用でしたが、これらが権力の象徴である意味を
持ち、十分なものが加わっている・・のようになり、「足」にそのようなニュアン
スが備わっていた‥というのですね。単なる当て字‥というのもあります。

 ちょっとストンとこないところですが、「足し算」、充足、満足、自給自足など
があり、満たないものには「不足」といいますね。さらに、長足 という言葉も
ありますが、これが、長い脚は分かりますが、長いことから速いの意味を持ち
「長足の進歩」などに使われているのでしょうか。

 
 前回の「手」もたくさんありましたが、このように見てきますと「足」も結構
ありますね。

 ついでに、踵(きびす、かかと)、すね、ひざなどが「足」近くにありますので、
ちょっとだけ触れてみます。踵を返す=引き返す、後戻りする、踵を接する。すね
をかじる。向こうずね。膝が笑う・・。また、手では指といいますが、足では趾と
よび、親指から第一趾、第二趾・・と呼んで、第一子を母趾ともいうのです。
外反母趾・・。

 足も結構たくさんありました・・。

 

 

 

 

Summertime

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする