今日7/24は土用の丑の日です。江戸中期の太田蜀山人の機知により、この日にうなぎを食べる
習慣がありますが、かって、青森の酸が湯に宿まったのが丁度丑の日で、ここではうなぎでは
なく、お湯に入る『丑湯祭り』が行われていました。
クレオメは、拙ブログ「2024.4.22」に記事アップしていて、この時初めて種を
ポット播きした報告を書いていました。それが、このところ、花が咲き始めてきた
のです。3か月くらい経ちますね。
もっとたくさん咲くようですが、それまで待てない感じで、ここに取り上げて
みました。
ベランダのクレオメ アップ
(2024.7.23 撮影)
学名をCleome hassleriana 和名をセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)と
いい、科名 / 属名はフウチョウソウ科 / セイヨウフウチョウソウ属(クレオメ属)
とあります。
熱帯アメリカが原産で、60~120㎝位の丈の一年草。7月~10月上旬まで咲くという。
花が少なくなる真夏にも元気によく咲くとありますが、昨今のような猛暑でも
大丈夫でしょうか? 風に蝶が舞うような花姿からセイヨウフウチョウソウと呼ば
れているそうで、太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが突出したユニークな
姿です。
このクレオメを始めて見たのは、蓼科農園で農作業をやっていた頃にK邸の庭に
咲いていたのでした。あれからもうずいぶん時間が経ってしまいましたが、フト
思いだして、4月にタネを購入したのでした。 ポット播きしたので、定植の時に
根鉢を崩さないよう注意しましたが、成長するまでその移植がうまくいったか心配
ではありました。いまは、元気に咲きましたから、すべてはうまくいったという
ことでほっとしています。
クレオメをネット検索していましたら、「他感作用」があるとあります。
他感作用とは、ある植物の出す物質が、他の植物や微生物などの生育を促進または
阻害することを言うのだそうで、クレオメには、これがあるのです。優れもの!
ナス栽培農家で、クレオメを育てて減農薬効果を得ている記事がありました。
クレオメにはタバコカスミカメの宿り木としての役割をしているというのです。
タバコカスミカメ
(農水省HPより)
このタバコカスミカメ(という昆虫)は小さいながら、ナス栽培での2大害虫
コナジラミ、アザミウマを捕食するのです。タバコカスミカメはこのクレオメが
大好きで、この宿り木に住み着き、繁殖して個体数を増やすことから、ナスのハウス
栽培には定着させることが、殺虫剤を減らすカギだというのです。
農水省ページによれば、『タバコカスミカメは体長約3mmのカメムシである。長期
栽培(8月定植~翌年7月終了)では、栽培初期の気温が高いうちに本天敵を放飼
する(トマト2株あたり1頭の割合)。育苗時や定植時に本天敵に影響がある農薬を
使用した場合は、その影響期間が過ぎてから放飼する。トマトに定着した本天敵は
タバココナジラミを捕食する。』とあります。
また、クレオメの植物体が雑草・線虫・病害虫抑制に利用できる可能性がある
ところから 今後,休耕地等における雑草制御と景観形成への利用が期待される・・
ともあります。
知らなかったですが、鑑賞用だけでなく、このような有益な側面があり、実際
トマトやナス栽培にも活用されているのですね。
クレオメの開花