昨日(5/24)は、良いお天気過ぎて真夏日の中、西武電鉄拝島線の東大和市駅
すぐのところにある「東京都薬用植物園」に行ってきました。
園芸友の会の今年の屋外例会第1弾でした。コロナ以降、オンラインでの集まりが
主となり、おしゃべりはオンライも同じように可能ですが、やはりリアルで周りの
雰囲気を感じながらの例会は一入楽しい感じが湧いています。 それに、周りの
環境、雰囲気が一層楽しさを増幅してくれるのでしょう。
10時半から、お昼頃まで薬用園内のあちこちを、談笑しながら、目の前の薬草、
そして説明書きなどに頷きながらの散策を楽しみました。
薬用植物園入り口にて
あまり知られていないと思われる、ここ東京都薬用植物園は、昭和21年(1946年)
に設立されていたそうです。 薬用植物の収集、栽培をする他、危険ドラッグや
健康食品などの試験・検査や研究がなされ、合わせて正しい知識の普及啓もう活動も
行われている地味ではありますが重要な機関の一つだと改めて認識した次第です。
5月のこの時期には、普通には栽培できない「ケシ」が花を咲かせていました。
ケシ・大麻などが試験栽培され、種々の研究がなされているとのことでした。ケシ
栽培の一角は、厳重な囲いがめぐらされていて、一般には内部に入ることはでき
ないようになっていました。
ケシの栽培
温室では、胡蝶蘭やポインセチアなど見慣れたものもありましたが、カカオの
果実がなっていましたし、初めて目にする「ゲンペイクサギ」などの珍しい花木
にも目が留まりました。
カカオの果実(手前は若葉です) ゲンペイクサギ
近くの園児たちが、楽しそうに甲高い声を出しながら園内を賑やかに歩き楽しん
でいたのにもひととき和むのでした。園児たちには、どのようなことかの内容は
まだ難しいでしょうけれど・・。
また、広い露地栽培では、季節柄ベニバナ、ジキタリス、シャクヤク、シャク
ナゲなどなど色とりどりの花が咲いていました。八重咲のドクダミもあちらこちら
に・・。水生植物では、ごく近くで見ることが出来た「コウホネ」「ジュンサイ」
などもありました。
園内にて
今頃の花をパンフ(花の写真も)からピックアップしました。
ウスベニアオイ
コモンマロウの名でも知られるハーブで、花で淹れたハーブティーは薄青色から
紫色に発色するそうです。
イランイランノキ
面白い名前の「イランイラン」はフィリピンのタガログ語で「花の中の花」を
意味するとあります。 これが黄色を帯びると香るようになります。
ベニバナ
頭花を構成している管状花を生薬として、また紅色染料として利用します。種子
から採れる脂肪油は、食用油(サフラワー油)として利用されます。
ジキタリス
オオバコ科の薬用植物としての歴史をもつと同時に、毒性の強い有毒植物だそう
です。素人療法へ用いることは厳禁とあります。
資料館展示室には、これら薬草の標本がずらりと並べられ、学術的な解説もなさ
れていました。また、身近にある有毒植物の解説パンフも用意されていて、間違い
を起こしやすい植物の例を挙げて説明されていました。
資料館展示室にて
ここを訪問するまでは知りませんでしたが、東京都では、このようなことにも予算を
割いて研究がなされ、それらの成果を一般に公開されていることに、地道な活動の
一端が伺い知るところとなったのでした。
大きな木の下では、日陰に涼しい風をうけながら、園芸友の会の今後のスケジュ
ールなど簡単なワークショップのようなこともして植物園を後にしました。
ミーティングなども
みんなで、談笑しながらのランチタイムも、貴重なコミュニケーションの場で
あり、日頃の体験や疑問などが気楽に飛び交い、屋外例会の定番アワーとなって
います。 暑かったけど、楽しかった例会でした。
ランチタイムも活発に・・
写真は、Iさん、Kさんが撮影されたものから抜粋させていただきました。
皆様、お疲れさまでした。 そして、ありがとうございました。
Blue Skies
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